BMWの4気筒エンジンを趣味の段ボールで作ってみた→完成度が高過ぎた件【動画有】
段ボールを使って様々なアートを生み出すことで有名なMarc W.Zak氏が、何とも複雑すぎるBMW製M10型直列4気筒エンジンをフルスケールサイズにて製作した動画が公開されています。
使用している素材は段ボールと紙素材だけのため、金属類や木材は一切使用していないものの、とんでもないクオリティで完成させています。
本動画では、M10の構造や剛性となる部分、内側と外側のライナー、そしてエンジンの小さくも複雑なパーツ、エンジンカバー等、ありとあらゆるものを本当に段ボールだけで作っており、一つ一つのパーツもとにかく高精度となっています。
エンジンカバーを外してみると…?!
中身はこんな感じ。
ちなみに、今回モデルとなっているM10エンジンは、当時BMWのエンジニアでレーシングドライバでもあるAlex Von Falkenhausen氏によって開発され、1961年に発表した市販用エンジン。
パワートレインは排気量1.5L 水冷直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力80hpを発揮します。
元々このM10エンジンは、小排気量1.3L用に設計するよう依頼されたものでしたが、小排気量エンジンはBMW社にとって将来的にニーズの低いものであることから、2.0Lにボアアップ可能となる1.5Lエンジンを設計したと言われています。
その結果、1971年には排気量1.99Lにまで拡大し、キャブレターから機械式インジェクションに変更されたことで80hp→130hpにまで向上することに成功。
なお、このM10エンジンをベースに更なる開発が進められたのがS14と呼ばれるエンジンで、これはMスポーツモデルの「M3」にも搭載されたエンジンであることも有名ですね。
【Cardboard BMW M10 Engine】
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Reference:motor1.com