トヨタ・新型「クラウン」に試乗。これでホテルのランチに行きたくなる、躍動感溢れるスタイリッシュセダン

新型「クラウン」が売れる理由がよくわかる試乗

先日、福井トヨタ・開発店さんにて、6月26日に発売したばかりの新型「クラウン」の展示車拝見に合わせて試乗も依頼。
待望のフルモデルチェンジを果たした15代目となるわけですが、これまでグレード分けしていた「マジェスタ/ロイヤル・サルーン/アスリート」を完全排除し、「クラウン」の一本化を果たしたトヨタ渾身の上位セダンとなります。
「クラウン」自体ほとんど乗る機会が無かった私ですが、試乗する前に抱いていた疑問など余裕で覆し、期待を大幅に超えてくる、まさに”CROWN BEYOND”という答えにたどり着いた唯一の一台だと思います。

ちなみに、店内にて拝見した展示車両に関する【エクステリア編/インテリア編】は以下にてまとめております。

【新型「クラウン」関連記事】
【エクステリア編】トヨタ・新型「クラウン」見てきた。賛否両論あるもそれでもヒット間違いなしのラグジュアリー・スポーツセダン(2018/6/29投稿)
【インテリア編】トヨタ・新型「クラウン」見てきた。内装はとにかく豪華、だけどカップホルダーが気になって仕方が無かった件【動画有】(2018/6/29投稿)

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まずはスペックを見てみよう

早速ですが、今回試乗させていただいた個体は、排気量2.5L 直列4気筒エンジン+電気モータを搭載するハイブリッドタイプ&標準仕様(スポーツグレードのRSではない)の「クラウン・ハイブリッドS」となります。
ボディカラーは”ホワイトパールクリスタルシャイン”で、インテリアは”ブラックの本革シート(レザーパッケージ設定)”
価格帯としては4,978,800円と、2.5Lハイブリッドモデルの中で一番安価なグレードとなります。
その他の主要緒元や価格帯一覧は以下の通り。

【主要緒元】
○全長4,910mm×全幅1,800mm×全高1,455mm
●ホイールベース:2,920mm
○車体重量:1,870kg
●燃費(JC08モード):24.0km/L
○エンジン:排気量2.5L 直列4気筒自然吸気エンジン+電気モータ
●最高出力:内燃機関184ps+モータ143ps
○最大トルク:内燃機関221Nm+モータ300Nm
●燃料タンク:66L
○最低地上高:135mm
●駆動方式:後輪駆動(FR)

新型「クラウン」価格帯一覧
【エントリグレード:排気量2.0L 直列4気筒ターボエンジン】
B・・・4,606,200円
S(ジャパンカラーセレクション含む)・・・4,746,600円
S ”Cパッケージ”(ジャパンカラーセレクション含む)・・・4,941,000円
G(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,416,200円
RS-B・・・5,00,400円
RS(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,184,000円
RS Advance(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,594,400円

【中間グレード:排気量2.5L 直列4気筒自然吸気エンジン+ハイブリッド】
S(ジャパンカラーセレクション含む)・・・4,978,800円 ← 今回の試乗車
S ”Cパッケージ”(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,157,000円
S Four(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,194,800円
S Four ”Cパッケージ”(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,373,000円
G(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,621,400円
GエグゼクティブFour(ジャパンカラーセレクション含む)・・・6,323,400円
RS(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,416,200円
RSアドバンス(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,799,600円
RS Four(ジャパンカラーセレクション含む)・・・5,632,200円
RSアドバンスFour(ジャパンカラーセレクション含む)・・・6,015,600円

【上位グレード:排気量3.5L V型6気筒自然吸気エンジン+ハイブリッド】
S(ジャパンカラーセレクション含む)・・・6,237,000円
RSアドバンス(ジャパンカラーセレクション含む)・・・6,906,600円
Gエグゼクティブ(ジャパンカラーセレクション含む)・・・7,187,400円

全体的なスタイリングは、前回の記事でもご紹介の通り、4ドアセダンというよりも4ドアクーペといった印象を持ち、前モデルと比較して全長+15mm、全高は-5mm低くなっていながらも、全幅は日本の狭い道幅にも対応できる1,800mmを実現
最近では、全幅1,800mmを越えてくるワイド&ローな車両が一気に増えてきましたが、こうした時代の変化の中で、敢えてとり回しや実用性を徹底するところはトヨタらしいところですね。

新型「クラウン」の車内に入ってみよう

試乗する際に注目したかったドア開閉ですが、ドアハンドルを手前に引いた時の重厚感はそこまで感じられず、しかしながらドアの厚みが意外とあるように感じたのは驚き。
国産車特有の”パタッ”っとしたドア開閉音は無く、上位セダンらしい”バタン”という音は個人的に非常に好み。
ドアの重みもそこまで感じられないので、女性やご年配の方への配慮が行き届いた作りになっているのではないかと思います。

それでは、早速車内に乗り込んでいきましょう。
車内に入るために左脚から突っ込み → その後体勢を崩しながらお尻をシートの上に乗せ → 右脚を車内へ、という順番で進めましたが、サイドシルの位置が思いのほか低く感じたため、そこまで脚を上げる必要も無く、ナチュラルな体勢で車内に入り込んでいけるところはグッド。
全高が-5mm低くなったことで、車内の乗降性に影響を及ぼすことがありそうですが、この辺りは問題なさそうですね。

ちなみに、シートの硬さは本革ながらに若干硬め
欧州車特有の柔らかさではなく、どちらかというとホールド感を強めるために硬めにしているイメージですね。

早速エンジンをかけてみよう

シートやサイドミラー、インナーミラーの調整が完了した後は、強くブレーキを踏みながらドライバーズシートから見て、ステアリング右後ろにあるエンジンスタートプッシュスイッチを押します。
この時のエンジン始動音は全く無し。静かな空間の中でエアコンをガンガンに効かしながらゆったりしていたら、普通に寝てしまいそうなほどに居心地が良いです。

寝ていては試乗も始まらないので、再度ブレーキを踏みながらセンターコンソールにあるシフトレバーをDレンジに移動します。
パーキングブレーキは自動式なので、サイドブレーキ等もなくアクセルを少し踏めば自動で解除します(これは非常に便利)。
少しアクセルを踏み込むと、EVモードで静かだったエンジンがガソリンエンジンへと切り替わりますが、その切り替わり時に発生するであろう振動がシートに伝わることなく、ストレスなく過ごすことができます

公道にて出て試乗スタート!

早速試乗の第一関門である歩道から公道への段差を越えていきます。
段差を越えたときの足回りの反動としては割かしソフト。国産・欧州スポーツモデルのような硬い足回りではなく、どちらかというと宙に浮いているようなフワフワした印象を受けます。しかしながら、(極端な例ですが…)船に揺られるようなフワフワした乗り心地でもなく、むしろ快適なソファーに座っている感覚でもあるので、乗り心地は全く問題無し。
今回試乗している「クラウン」のグレードが、スポーツ仕様の”RS”ではなく標準系になるため、若干足回りが異なるのかもしれませんが、この辺りは”RS”と乗り比べててみないとわからないところですね。

公道に入り、早速長めのストレートとなっているため、少しアクセルを踏みこんでみます。
静かだったエンジンが回転数を上げながら大きくなっていきます。加速時にワダチやマンホールを通過するケースが多々ありましたが、そのときの段差を受けた衝撃やロードノイズを感じる印象は非常に少なく、常に安定したフラットな走りを提供しているように感じますね。

視界においても、ダッシュボード周りのフードを下げたことにより、フロントエンジンフードがしっかりと見えますし、前方との車両感覚も掴みやすくなった印象を受けます。

ちょっとカーブを攻めてみると…

長~いストレートを抜けた後は、ちょっとしたマイナーロードへ。
ストレートだけでなく、緩やかなカーブからちょっとRのきついカーブ等を体感してみましょう。
ちょっとオーバースピード気味でストレートからカーブに差し掛かったのですが、これがまたとにかく重心が安定していて車軸がブレないことブレないこと。

やはりコーナリング性能を高めるために、エンジンフードやフロントフェンダー、フロントサスペンションタワーを軽量のアルミニウムに改良することで、車両重心を中心に集めることができるのですね。
もちろん、トヨタの最新プラットフォームであるTNGA FRプラットフォームを採用することで更なる低重心と前後重量配分の最適化を施しているため、ステアリングを握っていて変な不安はありませんし、車体がとにかく安定しているということを実感できると思います。

ちょっとした街並みを眺めつつ低走行試乗

これはどうしても体験しておきたかったちょっとした街中での低走行試乗。
低走行といっても、周りの流れに合わせながらの走行となりますが、ちょっとした渋滞に遭遇しながらもハイブリッド走行にて街並みを眺めつつ走っていきます。

道幅も狭めのところを走りながら(車幅1,800mmのコンパクトさはここでも活かされる)、オシャレなカフェやちょっとお高いホテルの前を通り過ぎていくわけですが、こうした上位セダンで街中を走行していると、不思議と「オシャレなところやホテルのランチが食べたい」と感じてしまうほど躍動感に溢れてしまうんですよね。
それだけ新型「クラウン」もオシャレで、目的地に向けて積極的に走りだしたくなる車なんだろうなぁと感じました。

新型「クラウン」を試乗してみて

正直、この車での試乗となると、走行性能やコーナリング性能、乗り心地、快適性といったところは二の次で、「この車で何を感じ取れるか」が一番重要なのかもしれません。
確かに乗り心地や快適性といったところは、欧州車との比較の上では必要ですし、硬めの乗り心地が好きな人にとってはちょっとオススメできないグレードではあるものの、それでも上位セダンと謳われるだけあって、他の国産セダンを圧倒できるだけのスペックは兼ね揃えているわけで…この車に求めるべきものがしっかりと備わっていれば、間違いなくどこに行っても通用しますし、コスパも十分に適したセダンなのではないかなと思います。

これまでの試乗記録はコチラにてまとめております。

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