「ラ・フェラーリ」の意外と知られていない5つのコト。「タイヤ4本セットで約30万円と意外に安い」、「モータはトヨタ・プリウスよりも電力を供給する」

2020-12-25

あなたはいくつ知ってる?「ラ・フェラーリ」の意外と知られていない5つのコト

自動車ジャーナリストのJulia Piquetさんが、世界限定499台+1台のみ生産され、フェラーリが選定した特別なオーナーだけが購入することを許されたハイブリッドスーパースポーツ「ラ・フェラーリ」。

このモデルについて、まだまだ隠された裏情報があるとのことですが、今回はその中でもある程度一般的で意外と知られていない5つのコトが紹介されています。


①「ラ・フェラーリ」のモータは、トヨタ「プリウス」よりも多くの電力を供給している

フェラーリ初のハイブリッドドライブトレインを導入した限定モデルの「ラ・フェラーリ」は、排気量6.3L V型12気筒自然吸気エンジンにF1技術で培われた運動エネルギー回生システム(KERS)技術を市販車向けにフィードバックした「HY-KERS」を搭載し、エンジン出力800馬力+システム出力163馬力を組合わせたシステム総出力963馬力/最大トルク900Nm以上を発揮します。

特にモータから供給される力は、トヨタのハイブリッドモデル「プリウス」に搭載される交流同期電動機(永久磁石式同期型モータ)よりも強力なパワー(システム出力82ps/最大トルク207Nm)を持ちます。

②「エンツォ・フェラーリ」よりも20%軽い

実質「エンツォ・フェラーリ」の後継モデルとして登場した「ラ・フェラーリ」。

そのスタイルはいくつか似ている部分がありますが、実は全長は両車共に全く同じ4,702mmを再現していますが、全幅は「エンツォ・フェラーリ」よりも43mm狭い1,992mm、全高は31mm低い1,116mmとなっています。

しかも、ここで一番の驚きなのは、ハイブリッドドライブトレインを搭載した「ラ・フェラーリ」と、内燃機関のみを搭載する「エンツォ・フェラーリ」の車体重量が全く同じの1,255kgであり、仮に「ラ・フェラーリ」に搭載される電動モータが排除されれば、更に20%軽くなっていたとのこと。

③時速320km以上で走ると横転の可能性がある

「ラ・フェラーリ」は、空気力学とダウンフォースのバランスを完璧にするために、長期にわたる風洞試験を実施したといいます。

速度に応じて自動的にスライドするスポイラーやディフューザーを含むアクティブな空力システムを採用していますが、理論的には、ウィングとディフューザーが延長されたままになれば、時速320km/h以上で走行すると、大きな力を作用し横転する可能性があるとのこと。

④タイヤ4本セットの価格は約33万円と意外に安い

最適な走行性能とパワーバランス、グリップ走行を実現するためには、やはり最も重要になってくるのがタイヤ。

ブガッティ「シロン」ともなれば、タイヤ一本1辺り300万円以上、究極のレーシングモデル「VGT」ともなれば1,000万円以上と言われていますが、何と「ラ・フェラーリ」はそれらよりも圧倒的に安い約33万円にて購入可能とのこと(フロントは1本辺り55,000円以上、リヤは1本辺り88,000円以上)。

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⑤製造台数は500台、500台目は新車販売価格の約500%(5倍)アップの価格にて落札

「ラ・フェラーリ」は世界限定499台のみ販売されましたが、イタリア中部地震にて被害を受けた被災者を支援するために、特別に1台だけ追加生産されました。

「ラ・フェラーリ」の新車販売価格は約1.5億円と高額ではありますが、この特別に1台だけ生産された個体はアメリカ・フロリダ州にて開催されたRM Sotheby’sオークションにて5倍以上の約8億円にて落札されました。

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Reference:FERRARICHAT