【原因はまさかの技術的欠陥】チェコにて1,250馬力までチューニングされたランボルギーニ「アヴェンタドール」が突如大炎上で廃車に。執拗な空ぶかしも原因の一つだった模様【動画有】
~最近ランボルギーニのマイナスな話題が多いように感じるが…~
先日1月16日の夕方ごろ、チェコ・プラハのBubenečトンネル内にて、マンソリー仕様に過激カスタムされたランボルギーニ「アヴェンタドール・カーボナード(Lamborghini Aventador Carbonado)」が突如として大炎上したとのこと。
このカスタムモデルは、世界限定6セットのみ販売された専用カスタムモデルで、ECUセットアップやエキゾーストシステムの改良、更には排気量6.5L V型12気筒自然吸気エンジンからツインターボ化し、最高出力700hp→1,250hpまで大幅に向上、更に0-100km/hの加速時間は2.6秒にまで到達するクレイジーモデルとなります。
~過激なのはエンジンだけでなく外観もフルカーボンを使用~
外観については、フルカーボンファイバボディキットへと移植され、従来の「アヴェンタドール」よりも更に+50mmワイドに。
その他、フロントリップやサイドスカート、リヤウィング、リヤディフューザーを備えたエアロパッケージもセットされているため、外観のカスタム費用だけで数千万円に上ると言われています。
足元には、フロント9j×20インチ・リヤ13j×21インチのカーボンファイバインレイを備える鍛造アルミホイールを装着。
~火災発生の原因は”技術的欠陥”。執拗な空ぶかしの目撃情報も~
そんな過激なカスタムモデルの「アヴェンタドール・カーボナード」ですが、突如として火災が発生した原因について火災調査員が調べたところ、どうやら原因は「アヴェンタドール」の”技術的欠陥”にあると説明しており、その損害額は約2,240万円にまで上ると説明しています。
その他の目撃情報では、執拗な空ぶかし行為も行っていたとのことで(トンネル内で気持ちがハイになっていたのかも?)、こういった行為も原因の一つではないか?とのこと。
具体的な原因についてはまだ明らかになっていませんが、もしかするとエンジン出力向上により、エンジンの耐久性を満足するものに仕上がっていなかった恐れがある一方、過去にランボルギーニが届け出を行ったエンジン関係のリコールの関係もあると思いますし、この辺りは更なる調査が必要になると思われます。
~「アヴェンタドール」はランボルギーニ独自のパーツをしようしている特別なモデルでもある~
ちなみに、ランボルギーニのフラッグシップモデル「アヴェンタドール」といえば、現在同社がラインナップしている「ウルス/ウラカン」とは異なるスペシャリティなモデルであることは有名で、その下の「ウラカン」はアウディ「R8」と同じプラットフォームやエンジンを共有し、「ウルス」はポルシェ「カイエン」等と同じMLB EVOプラットフォームとV8ツインターボエンジンを共有。
「アヴェンタドール」に関しては、他のグループ企業では採用していない排気量6.5L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、更にはカーボンモノコックフレームも独自に採用していることから、他車種では流用されない唯一無二の個体である一方、それでいて複雑かつ異なるトラブルが発生しやすいモデルなのかもしれませんね(現にランボルギーニのV12搭載モデル「アヴェンタドール/ヴェネーノ/チェンテナリオ」も何度かリコールの届け出が行われている)。
そして今回のカスタムモデルに関しては、もしかするとリコール処理されなかったモデルである可能性もあり、加えて更にマンソリーによる過激なエンジン負荷を与える改造を施したことで、より一層危険度が増した恐れもありそうですね。
Požár je pod kontrolou, dohašujeme. Zplodiny odvětrává systém tunelu. Jednalo se o sportovní vozidlo. pic.twitter.com/yQIAL048AH
— Hasiči Praha 🚒 (@HasiciPraha) January 16, 2020
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Reference:CARSCOOPS