日産の歴代スカイラインの進化をまとめて見ていこう!13世代にも渡りR32~R34世代やハコスカ、インフィニティ、そしてV37スカイラインまで

日産スカイラインは13世代にまで渡り、誕生して60年以上が経過している

日産のラインナップモデルで、60年以上に渡り販売し続けているスカイライン(Nissan Skyline)。

その歴史は非常に深く、スカイラインというブランドを1957年から広め、ハコスカやハイパフォーマンスグレードのGT-R Rシリーズ、そしてインフィニティブランドを掲げてのスカイラインなど、色んな方向性へとシフトしながらも、今は最新世代の安全技術を装備して販売し続けています。

そんなスカイラインも現モデルで13代目となるますが、これまで登場してきた歴代モデルはどのようなデザインで、どのように進化してきたのかまとめて見ていきましょう。


初代スカイライン:1957年~1964年

まずは1957年にデビューした初代スカイライン。

当時は日産というブランドではなくプリンス社のオリジナルモデルとして販売され、1950年代半ばのシボレーやフォードのスタイリングをモチーフにしたアメ車風のスタイリングを持っていました。

第2世代スカイライン:1963年~1968年

続いては1963年に発表されたプリンス・スカイラインの後継で、角ばったボディスタイルが非常に印象的でした。

このときは4ドアセダンだけでなく、ステーションワゴンなどの派生版も登場し、更に1966年には日産とプリンスが合併して、日産プリンス・スカイラインとなりました。

第3世代スカイライン:1968年~1972年

続いての第3世代目となるスカイラインは、日産のバッジを単独にて装備した最初のモデルで通称「ハコスカ」とも呼ばれ、1969年にGT-Rとして販売されたことで更に有名になりました(その後はGT-Rクーペやワゴンタイプも登場)。

排気量2.0L 直列6気筒エンジンを搭載し、当時は中々にパワフルな最高出力160hpを発揮する印象的なモデルでもありました。

第4世代スカイライン:1972年~1977年

続いて第4世代では、大きくボディスタイルが変更された何とも印象的なモデルで、非常に鋭いボディはファストバックと呼ばれ、おまけに4ドアではなく2ドアというのも印象的。

この世代から誕生したモデルと言えば、広告キャンペーンの「ケンとメリーのスカイライン」でお馴染み、通称「ケンメリ」だと思いますが、これ以外にも4ドアセダンは「ヨンメリ」とも呼ばれていました。

第5世代スカイライン:1977年~1981年

続いての第5世代スカイラインは、先代とやや似たボディスタイルではあるものの、4ドアセダンやクーペ、ステーションワゴンといった幅広いバリエーションをラインナップ。

この世代でのGT-Rブランドは登場しませんでしたが、その代わりとしてハイパフォーマンスモデルが登場し、パワートレインも排気量2.0L GT-EX型直列6気筒ターボチャージャーエンジンを搭載、最高出力143hp/最大トルク206Nmを発揮するなど、中々のスペックを持っていました。

第6世代スカイライン:1981年~1984年

続いての第6世代スカイラインですが、この時代は通称「ニューマンスカイライン」や「鉄仮面」とも呼ばれていたり、先代に比べてよりアグレッシブで角度のあるスタイリングが印象的な2ドアモデルをラインナップしていました。

2ドアクーペやセダン、ステーションワゴンに加えて、5ドアハッチバックも追加されるなど、かなり新しい試みを見せていたモデルでもありました。

第7世代スカイライン:1985年~1989年

続いては第7世代のスカイラインですが、先代のデザインを更に進化させたスポーティな2ドアクーペを始め、セダンや4ドアハードトップ、ステーションワゴンをラインナップ。

これらのセダンでは、日産が高く評価されていたRBシリーズの直列6気筒エンジンを使用する最初のスカイラインでしたし、1987年にはGTS-Rなる新たなグレードがデビューした世代でもありましたね。

ちなみにGTS-Rは、グループAツーリングカーレースに参加するための特別なホモロゲーションで、RB20DETターチャージャーエンジンを搭載し、最高出力207hpを発揮する圧倒的なパワーを持ったモデルでもあります。

第8世代スカイライン:1989年~1994年

続いて第8世代のスカイラインですが、ここから日産とスカイラインのブランド価値を更に高めることとなり、ボディスタイルとしてはクーペと4ドアセダンの2種類しかラインナップされませんでした。

今となっては非常に有名となり、超高額値で取引されるGT-R R32もこの世代から名が付けられ、更にGT-Rという名が復活したのもこの世代でしたね。

パワートレインも、排気量2.6L 直列6気筒RB26DETTツインターボエンジンを搭載し、最高出力276hpを発揮。

なおGT-R R32は、当時オーストラリアのマスコミがホールデンとフォードのモデルを打ち負かすほどの圧倒的なパワーを持つことから、日本映画でも話題となった「ゴジラ」というあだ名を付けたことがきっかけとなり、世界中へと「GT-R=ゴジラ」が広く知れ渡りました。

第9世代スカイライン:1993年~1998年

続いて第9世代のスカイラインですが、GT-R R33としてその名を引き継ぎ、ボディスタイルもよりスタイリッシュで攻撃的なものへと進化しました。

なお先代同様に2ドアクーペと4ドアセダンがラインナップされていますが、ボディサイズが大きくなったことで全車3ナンバーモデルに。

この世代よりスカイライン生誕40周年記念としてGT-Rオーテックバージョンが登場するなど、非常にユニークな世代でもありました。

第10世代スカイライン:1998年~2002年

続いては、世界で今最も注目されているであろう国産スポーツモデルの第10世代スカイライン。

映画ワイルド・スピードでもブライアン・オコナーが乗っていたGT-R R34としても有名で、ボディ形状は先代よりも更に厚みを増し、シャープでアグレッシブな顔つきに進化。

エンジンも強力なRB26DETTを搭載するも、ターボとインタークーラーは大きな変更が施されたり、新たな限定モデルとしてM-Spec/V-Specが登場するなど、現在では数千万円の価値を持つグレードが並ぶ程に重宝されている世代です(その分盗難率も圧倒的に高い)。

なお、このモデルを最後にスカイラインGT-Rという名称は無く、後にGT-R R35としてスカイラインとは別で登場しています。

第11世代スカイライン:2002年~2007年

続いては一気にスポーティな雰囲気からラグジュアリーな雰囲気へと一新した第11世代スカイライン(V35型)。

インフィニティG35とほぼ同じで、2ドアクーペと4ドアセダンがラインナップされました。

そしてこのモデルより、遂に直列6気筒エンジンは搭載されず、代わりとしてV型6気筒エンジンが搭載され、排気量2.5L/3.0L/3.5Lの3種類がラインナップされましたし、駆動方式も後輪駆動(FR)/四輪駆動(AWD)の2種類が設定されていました。

第12世代スカイライン:2006年~2014年

続いての12代目スカイラインは、インフィニティG37とほぼ同じ中身を持ち、V36型として登場。

この世代からちょっとした新しい試みとして、2ドアクーペやセダンに加え、遂にクロスオーバーモデルも登場しました。

エンジンは引き続きV型6気筒エンジンが搭載され、排気量2.5L/3.5L/3.7Lの3種類がラインナップされました。

第13世代スカイライン:2014年~

そして最後は現行モデルとなる第13代スカイライン(V37型)。

元々はインフィニティブランドとして登場したV37スカイラインですが、2019年のビッグマイナーチェンジにより日産ブランドへと返り咲き、更にVモーショングリルを装備。

ベースはインフィニティQ50セダンとなり、V6ガソリン/ハイブリッドの2種類、そして400Rグレードもラインナップしています。

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