ホンダ新型ヴェゼルの動的性能についてインプレッション!危うく事故に巻き込まれそうに…そして「走る・曲がる・止まる」の基本動作は?

引続き新型ヴェゼルの基本動作についてインプレッション!

続いて、ホンダ新型ヴェゼルe:HEV Z×四輪駆動(4WD)の「曲がる・止まる」の基本動作をインプレッションしていこう。

新型ヴェゼルの基本動作「曲がる」

続いては新型ヴェゼルの基本動作となる「曲がる」についてですが、これは車線変更時やちょっとした轍を通過する際、そしてカーブに差し掛かったときに車体が軽く揺れたりブレたりするような印象がありますが、これはSUVという特性上、他のセダンやクーペ、ハッチバック、コンパクトカーに比べて重心位置が高くなるので致し方ないところ。

とはいえ、新型ヴェゼルは初代から引き継がれてきた伝統的なセンタータンクレイアウトを採用することで、重心位置を中央且つ低くしていますし、初代に比べて車体が大きくなったようにも見えますが、実際のところは全高が-15mm低くなっただけで、全長も全幅も一切変化していないので、その分重心位置は更に低く安定しています。

そういった改良と工夫により、若干のロールや揺れを感じたりはするものの、すぐに揺れは収束し、更には不快に感じるような揺り戻しもないため、この辺りの味付けは非常に秀逸だと考えています。

ロールなどは走行モードの変更で解消

ただ今回説明したカーブや車線変更等に対するロールや揺れというのは、あくまでも走行モードがECONやNORMALで走行した場合での話であって、SPORTモードにするとダンパーに更にセットアップが入るのか、その問題は一瞬で解決。

ホンダ独自のキビキビとした走りが活かされるため、この点は初代ヴェゼルRSにテイストを寄せたような安定的な走りを提供してくれます。


新型ヴェゼルの基本動作「止まる」

そして最後は新型ヴェゼルの基本動作となる「止まる」。

これは先述にもある通り、交差点にて信号無視をしてきた車両と衝突事故を起こしそうになるも、瞬間的な判断で急ブレーキした結果、最小限の制動距離に抑えることが出来ています。

納車当初は、新型ヴェゼルのブレーキングは比較的マイルドな印象で、5段階のブレーキがあるとすると、2~3のブレーキ力が抜けているような気がして、ある程度強めに踏み込んでいかないとブレーキが効かないという印象でした。

ですが4~5のレベルで踏み込んでいくと、体は慣性力の関係でどうしても前のめりになってしまいますが、踏み込んでからのブレーキレスポンスは特筆すべきものがあり、体に過度な負担をかけずに済んだのは本当に良かったところ。

他の車両でも同様の急ブレーキをしていれば事故は防げていたかもしれませんが、今回のようなイレギュラーのようで日常的に起こり得るかもしれない状況の中、瞬間的な動作が試される急ブレーキで、ドライバーや乗員を守ってくれた新型ヴェゼルには感謝したいところです。

ホンダのフルモデルチェンジ版・新型ヴェゼルに関するインプレッションや維持費、トラブルなどは、コチラにて全てまとめております。

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