日本経済新聞「三菱が日産と全ての車台共通化」と衝撃報道→翌日に三菱が即完全否定。V37スカイライン開発中止報道に続いて2度目のガセネタ【動画有】

しかも三菱が完全否定のプレスリリースを公開しても、日経新聞は問題の記事を削除せず

日本経済新聞が、2021年9月13日の18時に衝撃的な有料記事を公開し大きな話題に。

既に海外カーメディアも大きく取り上げていますが、その内容というのが、国内市場向けのモデルに関し、三菱自動車が基幹部品である車台の開発を辞退するというもの。

これに加え、アライアンスグループとして提携する日産からの供給に5年後をめどに切り替え、本格的に日産と全ての車台を共通化すると報じています。

日経新聞の報道によれば、三菱自動車の国内販売不振が続き、前期までの2期連続が赤字だったことを受け開発コストを徹底的に省き、今後の新型車を日産と共通の車台にしていくというものですが、この記事を公開した翌日、三菱がすぐにプレスリリースを公開し即完全否定しています。


三菱自動車がここまで早く対応したのは珍しい

via:Mitsubishi

こちらが三菱自動車の公式プレスリリースにて公開された、日本経済新聞に関する報道についての内容。

9月14日付日本経済新聞の報道について

9月14日付日本経済新聞朝刊で当社が国内向け乗用車の車台をすべて日産自動車と共通化し、開発をやめるといった報道がありましたが、日本経済新聞の憶測によるものであり、そのような事実はありません。

アライアンスの枠組みでプラットフォームの共通化、効率化を進める一方、当社開発プラットフォーム採用による、三菱らしさを具現化した国内向け車両を投入する検討も進めており、こうしたラインアップの充実により今後もお客様のご要望にお応えしてまいります。

via:Mitsubishi

今回の記事は、さすがの三菱自動車もプライドが許さなかったようだ

上記の三菱のプレスリリースにもある通り、日経新聞に関する報道は「日本経済新聞の憶測によるものであり、そのような事実はありません」と完全否定していて、更に「当社開発プラットフォーム採用による、三菱らしさを具現化した国内向け車両を投入する検討も進めて…」と記載しています。

正直、今回の日経新聞の報道については、どこか懐疑的な部分もあったため、話半分で読んでいたというのはありますが、三菱自動車がここまで迅速に対応し、且つ即完全否定したのは異例中の異例。

おそらく三菱自動車も、「三菱自動車自慢の車台を捨てて、全て日産から力を借りるなどあってはならない」とプライドを傷つけられたのだと考えられ、その結果が上のプレスリリースの内容なのだと推測。

日本経済新聞も「開発をやめる」と”あたかも決定したかのような”報道をしていますし、こればっかりは三菱はじめ日産やアライアンスグループも黙ってはいないのでは?とも考えたり。

実は日経新聞は、「V37スカイライン開発中止」と報道したこともあり、その翌日に日産が即報道を否定している

っというのも、日経新聞は2021年6月12日の午前0時40分に「日産、「スカイライン」開発中止 SUVへシフト」と衝撃的な記事を公開し、日産V37スカイライン(Nissan V37 Skyline)だけでなく、フーガ(Fuga)/シーマ(Cima)も開発を中止→国内ではセダンから撤退する可能性もあると示しました(しかもこの記事は、2021年9月14日の時点でも削除されていない)。

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日産が「スカイライン開発中止報道」について正式に否定

この報道について日産副社長である星野朝子さんが、2021年6月15日に世界初公開した新型ノートオーラ(New Note Aura)のプレスカンファレンスの最後にて、「日本経済新聞が報じたスカイラインの開発を中止するというような意思決定をした事実は一切ありません、日産自動車は決してスカイラインを諦めません」と正式に否定。

新車のプレスカンファレンスの最後に、日経新聞の報道を強く否定することも、これまた異例中の異例ではありますが、それだけ日経新聞の影響力が強かったのだと思われ、日産も「強く否定せざるを得ない」と思ったのかもしれません。

なお、SNSでは「フーガは既に販売終了した」と話題になっていますが、2021年9月14日時点で日産ディーラーに確認したところ、「フーガ/シーマ/V37スカイライン」ともに販売を継続していて、生産も続けているとのことで、SNSの情報は誤りとのことです。

【【中継】新型ノート オーラ 発表会】

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Reference:日本経済新聞三菱自動車