えっ、これも全部レプリカ?17年間作り続けたランボルギーニ・カウンタックやトヨタMR2ベースのフェラーリ、映画ワイスピ仕様のGT-R R35のレプリカなども見ていこう
引続き、完成度の高いレプリカモデル達を見ていこう
④:ロールスロイス・ゴースト(中身はクライスラー300C)
続いては、イギリスの超高級自動車メーカーでお馴染みロールスロイス・ゴースト(Rolls-Royce Ghost)のレプリカモデル。
このモデル、以前日本国内の中古車インターネット・グーネットにて販売されていたレプリカモデルなのですが、ベースとなったのはクライスラー300C(Chrysler 300C)。
デザインテイストが元々似ていたクライスラー300Cですが、更にロールスロイス寄りに改造し、フロントフードにはスピリット・オブ・エクスタシー、足もとのアルミホイールキャップにロールスロイスエンブレムを貼付するなど、かなり拘り抜いた改造モデルといったところ。
ちなみにインテリアは、大きな変更も無くステアリングホイールのセンターホーン部分にロールスロイスのエンブレムバッジを貼付したぐらい。
パワートレインは、排気量5.7L V型8気筒HEMIエンジンを搭載し、最高出力360ps/最大トルク528Nm発揮と中々のマッスル仕様となっています。
⑤:ベントレー・コンチネンタルGT3(中身はトヨタ80スープラ)
続いては、ベントレー・コンチネンタルGT3(Bentley Continental GT3)のレプリカモデルを見ていきましょう。
この角度からだとダイナミックなスポーツモデルのコンチネンタルGT3ですが、中身はトヨタ80スープラ(Toyota 80 Supra)がベースになっているとのこと。
何だか勿体ない感はありますが、改造費用だけでもう一台80スープラが購入できるレベルとのことで、オーナーは相当にコンチネンタルGT3に対する特別な想いを寄せていたのではないかと考えられます。
リヤビューはこんな感じ。
リヤバンパーからリヤテールランプ、リヤウィング、GT3のエンブレム、そしてグリーンのストライプアクセントまで…おそらく実車で見たらコンパクトなサイズ感だとは思うものの、画像であればレプリカと見分けるのは非常に難しいのではないかと思われます。
⑥:日産GT-R R35(中身は日産フェアレディZ Z33ロードスター)
続いては、東京オートサロン2020でも特別展示された日本自動車大学校(NATS)作の日産GT-R R35のレプリカモデル。
しかもこのデザインは、映画「ワイルド・スピード」にてブライアン・オコナーが乗っていたスカイラインGT-R R34をモチーフにしたダブルブルーストライプ付き。
おまけにドアオープンは、ランボルギーニ・アヴェンタドール(Lamborghini Aventador)と同じシザードアを採用していて、トップルーフはオープンスタイルのGT-R R35ロードスター。
車内の完成度も中々に高いですね。
ちなみにこのモデルのベースは、同じメーカーの日産フェアレディZロードスター(Nissan Fairlady Z, Z33)とのことで、ボディサイズも本物のR35に比べるとコンパクト。
フロントウィンカーも流れるタイプのシーケンシャルに仕上げるなど、ユニークなカスタムモデルに仕上げられています。
番外編:ランボルギーニ・カウンタック(全くのゼロから設計・製作)
そして最後は番外編ですが、映画「キャノンボール(Cannonball Run)」を見てからランボルギーニ・カウンタック(Lamborghini Countach)に一目ぼれし、全くのゼロから17年間もレプリカモデルを作り続けたという一人の男性の物語。
これを作成したKen Imhoff氏は、元々自動車メーカーのエンジニアを務めた人物でもあるため、ある程度の設計ノウハウは持っていたものの、ランボルギーニ・カウンタックに関しては何の情報もなく、見よう見まねで自分だけのオリジナルカウンタックを作ることに。
しかもこのレプリカモデル、ベースとなる車両は一切なく、まさかの(木製)プラットフォームから設計し、最終的には骨組みの上からボディパネルを張り付けていく地道な作業に(エンジンもリヤミドシップに搭載)。
約17年というとんでもない期間作り続けたカウンタックレプリカですが、ようやく完成したものの、地下から取り出せない事態に。
最終的には重機を活用することで何とかカウンタックを脱出。
これまで登場してきたカウンタックのレプリカモデルで、最も完成度が高く、最もオーナーの愛情が注ぎ込まれた一台ではないかと思います。