【朗報】トヨタが「2022年3月2日から生産を再開する」と公式発表!なぜトヨタではなく下請け企業の小島プレス工業が狙われたのか?

僅か1日で生産再開というスピード対応も素晴らしいが、まだまだ不安は拭えない状況だ

2022年2月28日、世界を大きく賑わせたトヨタの国内仕入先である小島プレス工業がサイバー攻撃を受け、これによってトヨタ国内全14工場28生産ラインが、丸1日の生産・稼働停止しました。

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わずか一日の生産・稼働停止により、全体の約5%(13,000台)の生産に影響がでる見込みとのことですが、その一方でサイバー攻撃を受けたという小島プレス工業に身代金要求型ウイルス・ランサムウエアが仕組まれた恐れがあるとして、警察当局も捜査を進めているとのこと(時事通信社より)。

こうしたなか、トヨタ公式が2022年3月1日の公式プレスリリースにて、「2022年3月2日より生産を再開する」と正式に発表しました。


トヨタ公式プレスリリースの中身はこうなっている

ちなみに、トヨタが今回公式発表したプレスリリース内容は以下の通り。

迅速な対応で遅れた分を取り戻す姿勢が高く評価されている一方、「また同じことが起きてしまうのでは…」といった意見もあるようで、この辺りの判断は何とも難しいところだと思います。

国内仕入先(小島プレス工業株式会社)におけるシステム障害の影響を受け、本日3/1(火)の国内全14工場28ラインの稼働を停止しておりますが、明日3/2(水)1直より、すべての稼働を再開することを決定いたしました。

本日の急遽の稼働停止にあたり、お客様および仕入先、関係先の方々には、様々なご不便をお掛けしましたことを、改めてお詫び申し上げます。

関係仕入先の皆さまとともに、1日でも早く多くお客様のもとにお車をお届けできるよう尽力してまいります。

via:Toyota

なぜ小島プレス工業がサイバーアタックの対象となってしまったのか?

そこで最も気になるのが、どうしてトヨタではなく仕入先である小島プレス工業が狙い撃ちにあってしまったのか?ということ。

これについては経済ジャーナリストの井上久男 氏もコメントしていますが、サイバーアタックをした者が「トヨタの弱点を知ったうえで攻撃したのでは?」とのこと。

明確な理由は明らかになっていないにしても、小島プレスはトヨタ系列下請けの中で、規模は大きくないものの譜代中の譜代の存在と示しています。

っというのも、この企業は「木目を樹脂に転写するノウハウなどが強い樹脂部品メーカー」なので、「小島プレスを狙えば世界のトヨタの生産が止まることをハッカーが知っていた恐れがある(トヨタ直を狙うことは難しいため、周りから固めていく作戦に?)」ということ。

つまり、国内製造業のサプライチェーンのウイークポイントを把握されていることになるため、攻撃者側は「まだ別の秘策がある」ということも考えられることから、まだまだ予断を許さない状況であることはもちろんのこと、「またいつ生産がストップしてもおかしくない」という窮地に立たされていることも忘れてはいけないと考えます。

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Reference:Toyota