【世界初!】フルモデルチェンジ版・トヨタ新型GR86をシャシダイに載せて評価してみた!なお兄弟車のスバル新型BRZに比べると若干パワーは低め?【動画有】

2022-09-04

想像以上に優秀な結果を得たトヨタ新型GR86のシャシダイ評価

そして実際に評価した結果がこちら。

上の画像にもある通り、トヨタ新型GR86の駆動方式は後輪駆動(FR)になるため、後輪での最高出力215.54hp → 218.53ps/最大トルク231.7Nmという結果となりました。

これにより、先ほどのカタログ数値(最高出力235ps/最大トルク250Nm)と比較すると、機械損失分の割合としては最高出力がー7%/最大トルクがー7%という結果に。

なお参考までに、先代86でのシャシダイも評価してみたところ、後輪での最高出力170.95hp → 173.32ps/最大トルク192Nmという結果。

これにより、先代のカタログ数値(最高出力200ps/最大トルク205Nm)と比較すると、損失の割合としては最高出力がー13%/最大トルクがー6%という結果になっています。


なぜカタログ値に対して実測値が10%ほど低いのか?

新型と先代を見てみると、何れもパーセンテージは異なるものの、カタログ値に対して概ね10%付近の機械損失が生じていることが確認できます。

これは先ほども記載した通りですが、カタログ公称値はエンジン単体でのスペックを示すことがほとんどなので、そうなるとエンジン以外に装備されるトランスミッション等の細かいパーツ類も装着した場合に損失が生じるために、エンジンパワーが公称値よりも低くなるのは周知の事実。

ちなみに日本のJIS規格だと、エンジンに補機類を装着した状態を定義していて、これはエンジンにラジエーターと冷却水の循環に関する装置や排気管(エキゾーストシステム)、エアクリーナーなどを装着した状態ということになり、その先にあるトランスミッションやドライブシャフト、ホイール等は装着されていない状態を指します。

そう考えると、先述のトランスミッションやドライブシャフト、ホイールといった出力損失分を考慮した数値が、実際に走らせた時のエンジン出力になるため、必ずしも実際に走らせた時のエンジン出力が、カタログ値通りになるということはほぼほぼ考えにくく、カタログ値に対しての実測値が概ね10%低下するというのは平均的なところです(一部の自動車系YouTuberがカタログ出力値と違う!と騒いでいましたが、おそらく機械損失分を考慮していないためだと予想)。

スバル新型BRZのシャシダイも評価してみると?

あとこれも参考までにですが、国内カーメディアweb optionが公開している兄弟車のスバル新型BRZをシャシダイに載せて評価した結果、最高出力221.44ps/最大トルク259.7Nmを発揮(カタログ値は新型GR86と同じ)。

評価方法に違いがあるからなのかは不明ですが、カタログ値に対しての最高出力の損失はー6%ほど、最大トルクは損失どころではなく+に転じているのがちょっと不思議なところです。

【2022 Toyota GR86 Dyno & Weight |】

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Reference:CARSCOOPS