フルモデルチェンジ版・トヨタ新型プリウスより導入される新型サービス「KINTO Unlimited」への不満。OTAアップデートを大々的に謳っているが、これまで迅速かつまともなアップデートは行われてこなかった件

2022-12-09

新世代コネクティッドナビ対応モデルを4台所有しているオーナーだからこそ、はっきりと言わせて頂く

トヨタが2022年12月7日に公式プレスリリースにて発表した新サブスクリプションサービス「KINTO Unlimited」。

これまでの月額定額プランKINTOのアップデート版で、「進化」と「見守り」でクルマの価値を維持し、リーズナブルな料金で利用を可能にする新サービスとのことで、2023年1月10日により発売されるフルモデルチェンジ版・新型プリウスの一部グレードより提供されるとのこと。

ちなみにKINTO Unlimitedの主な特徴は以下の通り。

①進化=ソフトウェア&ハードウェアのアップグレード

②見守り=コネクティッドサービスの提供によるデータを収集・分析

今回新しく導入されたサービスの中で、私が最も疑問を持ち、新世代コネクティッドナビ対応のトヨタ/レクサスモデル4台を所有しているオーナーだからこその「不満や不安」を言っていきたいと思います。


トヨタのソフトウェア(OTA)アップデートははっきり言ってお粗末

私がKINTO Unlimitedの概要で一番言いたいポイントは「①進化=アップデート」の一択。

特にその中でも一番最初に取り上げられているソフトウェアのOTA(Over The Air)アップデート。

トヨタの公式プレスリリースでは、以下のように大々的に記載されています。

▼ソフトウェア

OTA(Over The Air)を通じたソフトウェアの更新により、衝突被害軽減ブレーキをはじめとしたToyota Safety Senseを、その都度最新に「進化」させていきます<トヨタ初>費用はサブスクの月額利用料に含めるため、お客様の追加のご負担は不要となります。

このOTAアップデートは、メーカーから全国に納車されている車両のディスプレイオーディオにリモート通信で配信され、自身でディスプレイを操作しながら不具合などをアップデート・解消していくための活気的な機能で、既にテスラなども採用しています。

ブログ読者の方からすると「またその話か…」と思われる方も多いと思いますが、上の項目を概要の一番最初に掲載するということは、それだけソフトウェアのアップデートに対する自信が高いことを示しているのだと思われますし、トヨタが強く売り出していきたいポイントのなのだと思われますが、実際にコネクティッドナビ対応のトヨタ新型ヴォクシー(Toyota New Sienta)/シエンタ(New Sienta)や、レクサス新型NX350h F SPORT/LX600を所有する私からすると、「ここまでアップデートの対応が遅く、全く統一感が無い」と思わせるのは珍しいと思うんですね。

新型NX/LX600から、ディスプレイオーディオで多数の不具合が出てくるのは仕方ない

っというのも、新世代コネクティッドナビが初めて採用されたレクサス新型NXやLX600からスタートすると、やはり発表したての機能ということもあり、ユーザーの声をフィードバックしてより良いものに仕上げていくというスタンスで取り組んだのだと思われ、以下の通り様々な不具合が出てきました。

◇特定のアーティストの曲を流すと頻繁的にブラックアウトする

◇ナビの行先指定で、他ルートを選択すると、「一般優先」や「高速優先」「距離優先」が出てこない

◇ナビ履歴を削除するときは、履歴一覧から削除できない

◇音声案内(エージェント)のレスポンスが悪い

◇Bluetoothの通信が頻繁的に途絶える

◇GPSロスト(自車位置とナビの現在位置とのズレ)が多い

◇TVキャンセラーをONにするとGPS機能がカットされる

ちなみにこの不具合、新型NXが2021年11月に発売→12月に私に納車されてから半年が経過してようやくOTAアップデートによって改善されたわけですが、それでもブラックアウトは全く解消されず、ナビのルートオプションでは「一般優先」や「距離優先」は追加されたものの、「高速道路優先」は追加されませんでした。

2ページ目:その後に発売・納車されたトヨタ新型ヴォクシー/シエンタのディスプレイオーディオは?