フルモデルチェンジ版・日産の新型エクストレイルe-POWER(T33)の「登録停止」の原因が判明!納車後のモデルはどうなる?そして新型セレナ(C28)も出荷前に確認漏れも?

どうやら新型エクストレイルe-POWER(T33)の検査不備の詳細が明らかになったようだ

2022年7月に発表・発売されるも、僅か3か月という短い期間で受注停止となってしまった日産のフルモデルチェンジ版・新型エクストレイルe-POWER(Nissan New X-Trail, T33)。

発売後2週間で1万台もの受注を獲得したe-POWERモデルは新型エクストレイルが初めてで、大人気プレミアムコンパクトカーの新型ノートオーラでも、1万台の受注を獲得するのに3週間はかかったと云われています。

そんなエクストレイル(T33)ですが、前回のブログでもお伝えの通り、受注停止に続いて「登録停止」となっていたことが判明し、出荷前の完成検査に不備 → 納車予定だった車両が次々登録停止で納車が延期となっているようです。

そして今回、登録停止の原因である「出荷前完成検査の不備内容」が明らかになったとのこと。


確認漏れは全部で4項目…一体どのような内容の検査不備だったのか?

自動車情報誌マガジンXさんの報道によると、新型エクストレイルe-POWER(T33)の出荷前完成検査において不備が確認されたのは4項目。

目視チェックが完全ではなかった恐れがあるとのことですが、そもそもどうして「目視チェックが完全では無かったのか?」ということに関しては不明なままです。

【(2022年)新型エクストレイルe-POWER(T33)の登録停止の原因一覧】

①ピストンの隙間から漏れた燃焼ガスを燃焼室に再び導くブローバイガスホースの組み付け確認不備

②補機バッテリーの組み付け確認不備

③床下配管の組み付け確認不備

④AC100V/1500Wコンセント装着車の高電圧警告ラベルの貼り付け確認不備

via:MagX

以上が新型エクストレイルe-POWER(T33)の登録停止の原因一覧になります。

ちなみに①の記載にあるブローバイガスホースとは、クランクケース内に溜まったブローバイガス(※)をエアクリーナーボックスまで運び、再度吸気工程に戻す役割を果たすためのもの。
※燃焼室で爆発したガスが、正規のルートでマフラーから排出されずにクランクケース内に漏れ出してしまったガス

出荷前車両だけでなく、納車済の車両はどうなるの?

そして今回の検査不備項目に関しては、マガジンXさん曰く、チェック漏れを補うために該当項目の確認PDI(納車前整備)で実施されるとのことですが、そもそもこの検査不備が初回生産枠含めて全ての車両に該当するのか、それとも2022年12月16日付けで登録停止と言い渡された一部の車両に該当するのかは明らかになっていないようです。

既にデモカー(試乗車・展示車)やユーザー向けに納車されている車両も検査不備の対象となっている恐れもありますが、残念ながらこの点に関しては日産ディーラーも把握していないようで、納車済み車両の今後の対応については明らかになっていないとのこと。

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