受注一旦停止中のホンダ新型シビックタイプR(FL5)と日産の新型フェアレディZ(RZ34)のユーザー向け販売台数が明らかに…台数差は「約4倍」でフェアレディZは僅か「57台」しか販売していない月も

まさかここまで、新型フェアレディZ(RZ34)のユーザー向け登録・販売台数が少ないとは…

2022年は、日本を代表する内燃機関モデルのスポーツカーが多く発表・発売された奇跡の1年でもありましたが、その中でかなり注目されているのがフルモデルチェンジ版・ホンダ新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)と、ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)。

何れのモデルも、当初の販売・生産計画に対して多くの受注・バックオーダーを抱えることとなり、シビックタイプR(FL5)は日本全国で約20,000台のバックオーダーを抱えて2023年1月19日に受注一旦停止、フェアレディZ(RZ34)は日本全国で約6,000台のバックオーダーを抱えて2022年7月末に受注一旦停止の公式アナウンスを出しています。

どのモデルも受注再開の目途は立っておらず、FL5が「2年~3年納期」、RZ34が「4年~5年納期」と噂されていますが、今回これらのモデルのユーザー向けに登録・販売された台数が公開されているため、一体どれほどのペースで販売されているのか、登録・販売ペースからどれぐらいの納期となるのかをチェックしていきましょう。


両モデルの2022年8月~2023年2月までのユーザー向け販売・登録台数を見ていこう

早速、国内カーメディアcarview!が公開している各モデルのユーザー向け販売・登録台数を見ていきましょう。

この台数は、carview!が各メーカーの広報部に確認した情報であり、加えて各月の生産台数ではなく、ユーザー向けの車両として登録・販売(納車)された台数となるのでご注意ください。

まずは新型フェアレディZ(RZ34)の各月の登録・販売台数を見ていきましょう。

【新型フェアレディZ(RZ34)のユーザー向け登録・販売台数一覧(carview!調べ)

◇2022年8月・・・97台

◇2022年9月・・・57台

◇2022年10月・・・121台

◇2022年11月・・・121台

◇2022年12月・・・121台

◇2023年1月・・・63台

◇2023年2月・・・98台


◇2022年8月~2023年2月の累計登録台数・・・678台

以上の通りとなりますが、月によってバラつきはあるものの、2022年9月のユーザー向け販売台数は僅か57台と極端に少ないですし、2022年10月~12月にかけては、日本抽選限定240台のみとなる特別仕様車Proto Specが生産・出荷・納車されている期間。

更にProto Spec製造後は、本格的にユーザー向けの生産が開始されたタイミングではあるものの、3か月続いて全く同じ121台というのはちょっと不思議なところ(月産台数なら調整も兼ねて…という意味で何となく理解は出来ますが)。

新型フェアレディZ(RZ34)の月平均での販売ペースは「96.9台」→納期は「約5.2年」

なお、2022年8月~2023年2月までの累計登録・販売台数が678台ということであれば、月ペースで考えると平均「96.9台/月」となるため、全国のユーザー向けバックオーダー数が約6,000台と言われていますから、全ての台数を捌き切るのに約62か月、つまりは「約5.2年」の納期がかかるという計算になりますね。

既に私がお世話になっている日産ディーラーでは、新型フェアレディZ(RZ34)の値上げに関する話も出ているとのことですし、これもこれで納車待ちのユーザーと揉め事になるかもしれないですね…

2ページ目:新型シビックタイプR(FL5)の登録・販売台数はファレディZの「4倍」!結局納期はどれぐらい?