これがフルモデルチェンジ版・ホンダ新型S2000?ヴェゼル風の顔つきで2.0LエンジンではなくピュアEV採用?一方で新型シビックタイプR(FL5)はキャンセルが増えているとの情報も?

ホンダのピュアEVスポーツカー(特にS2000のEV版)はホンダファンからも意見・好みが大きく分かれそうだ

以前、アメリカを拠点とするチューナーのエヴァーシブモータースポーツが、ホンダの2ドアオープンスポーツモデルとなるS2000をベースにした、レストモッドモデルのS2000Rを発表し大きな話題となりました。

S2000生誕20周年となるホンダアクセス製フロントバンパーを装着し、更にエンジンはシビックタイプR(Honda Civic Type R, FK8)の排気量2.0L 直列4気筒ターボエンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルで、S2000ファンやホンダ公式が注目するほどの完成度の高さとなっています。

こうしたアメリカならではの魅力的なレストモッドモデルが登場する一方で、フルモデルチェンジ版・新型S2000はこうなる?というレンダリングが公開されています。


現代のホンダのデザイン言語が反映されたスポーツモデルに?

via:Spyder7

こちらが今回、国内カーメディアSpyder7さんによって公開された新型S2000の完成イメージレンダリング。

ホンダとは直接関係の無い非公式レンダリングになるため、必ずしもこのデザインで登場するわけではありませんが、あくまでも参考程度にて見て頂けますと幸いです。

Spyder7さんの報道によると、今回公開した完成イメージレンダリングは、ホンダが2022年4月12日にグローバルの推進と電動化への取り組みに関するビジネス内容を公開した際、新たなピュアEVスポーツカー2車種のうちの1車種とのこと。

この2車種のEVスポーツカーは、次期NSXのピュアEV版の可能性があり、もう一方はS2000のピュアEV版という見方があるそうですが、現時点では詳細不明となっていて、なかにはホンダが新しく立ち上げる新たな形でのピュアEVスポーツカーの可能性もあるようです。

デザインテイストは、新型ヴェゼルをベースにした中国ホンダのピュアEVクロスオーバーe:NS1/e:NP1風

via:Spyder7

改めてSpyder7さんが作成したレンダリングを見ていくと、フロントマスクは現代のホンダのデザイン言語を上手く取り込んでいて、ヘッドライト意匠は新型ヴェゼル(New Vezel)の釣り目タイプとなるLEDデイタイムランニングライト、そして中央にはU字型と思われるヘッドライトが採用されていますが、果たしてこのデザインで登場するかは不明なところ。

フロントバンパーデザインは、中国市場向けとしてラインナップされているヴェゼルのピュアEV版・新型e:NP1/e:NS1に近いものがあり、ピュアEVらしいクリーンな顔つきに。

なおプラットフォームは、後輪駆動をベースとしたホンダのEV専用プラットフォームとなる「ホンダeアーキテクチャ」が採用される予定とのことで、バッテリーシステムはアメリカメーカーGM(ゼネラルモータース)のアルティウム(Ultium)リチウムイオンバッテリーが有力ではあるものの、一方でホンダ独自の専用バッテリーが搭載される可能性もあるようです。

ボディサイズは全長以外S2000よりもコンパクトで、スペックはちょっと不安が残る?

via:Spyder7

続いてボディサイズについてですが、Spyder7さんの報道によると全長4,250mm×全幅1,700mm×全高1,290mmと非常にコンパクトで、先代S2000の全長4,135mm×全幅1,750mm×全高1,285mmよりも全長が僅かに伸びやかになるぐらい。

具体的なバッテリーパック容量や航続可能距離は記載されていないものの、システム総出力300psを発揮するようなスペックを持つとのことですが、仮にこのスペックでデビューするのであれば、少なからずHonda eのようにシティコミューターレベルの航続可能距離(259km~283km)は現実的ではないですから、普段の街乗りから中~長距離移動、そしてサーキットやワインディングなどにて走らせるともなると航続距離を伸ばすようにバッテリーパックの容量を増やす → 車体重量が重くなる → トータルパフォーマンスが低下する恐れがある、といった新たな問題も考えられそう。

果たしてホンダのピュアEVスポーツカーはファンから受け入れられるのか?

あとは仮にS2000のピュアEV版が発表される場合、S2000ファンやホンダファンが本モデルをどのように受け入れるのか?ということ。

ホンダのスポーツカーと聞くと、どうしてもホンダの技術の象徴ともいえる内燃機関のイメージが大きいだけに、ピュアEV特有のモーター音や疑似的なサウンド(多分アクティブサウンドコントロールを設定してくる可能性が高い)が容認されるのかは微妙なところです。

2ページ目:受注一旦停止中の新型シビックタイプR(FL5)の受注再開の目途は?生産状況はどうなっている?