「25年ルール」をクリアしていない日産スカイラインGT-R R34含む348台のJDMスポーツカーを違法輸入→JDM販売店を経営する夫婦が訴えられる→その呆れた手口とは?
(続き)不正に不正を重ねたソーホー・インポートの「新たな手法」とは?
ここで示す「新たな手法」とは一体何なのか?が気になる所だと思いますが、どうやら車両がアメリカに輸入されたと示す代わりに、車がすでに合法的にアメリカへと輸入され、バーモント州からフロリダ州までの州間高速道路を走行していると記載した文書を提示したことで、これにより他国からの輸入車両に権利を与えるための物理的な検査要件が回避されることになる、とのこと。
少しややこしい内容ではありますが、ソーホー・インポートズの主張を裏付けるため、バーモント州の証明書を偽造し、更には地元警察官とフロリダ自動車現場作業員の署名を偽造したとされています。
こうした複雑な手口で不正に輸入された車両は全部で348台存在するとして、すべての所有権を証明するために同じ役員とFMVFO従業員の署名が使用された際に当局に密告されたとのこと。
ところで不正に輸入された車両はどんな車?
なお偽造された書類には、FMVFOの地方事務所のみが提供できる証明印も含まれていて、2022年初めに不正を行った夫婦の家宅捜索を行った際、当局は住居内で同じ切手のレプリカを発見したと発表しています。
偽造や嘘のサイン、更には切手のレプリカなど、嘘に嘘を固めたモノたちが次々出てくることとなったわけですが、一方でどのような車両を不正に輸入したのかも見ていきましょう。
今回問題となった車両の一部は、主に25年ルールをクリアしていない1990年代後半の日本製(JDM)スポーツカーで、具体的な車種は以下の通り。
◇トヨタ80スープラ・・・27台
◇ホンダ・シビック/シビックタイプR・・・28台
◇アキュラ(ホンダ)・インテグラ・・・31台
◇日産スカイラインGT-R R34・・・88台
※46台がハイパフォーマンス仕様のスカイラインGT-R
なお、今回の裁判で有罪判決を受けた場合、ディアス氏とチオン氏は共に重い刑に処せられる可能性があるとのこと。
個々の詐欺や偽造事件はそれぞれ重罪であり、容疑には複数の共謀罪なども含まれているそうです。
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Reference:motor1.com