日産の新型エクストレイルe-POWER(T33)の納車後17か月経過しての最終評価は?ここ最近で販売されたモデルでは商品力も満足度も高めだが、課題も多そうだ

新型エクストレイル(T33)の商品力や満足度は高いと考えている

2022年12月に私に納車されて1年5か月以上が経過した、日産の新型エクストレイルe-POWER(Nissan New X-Trail e-POWER, T33)Gグレード[2WD]。

本モデルの売却時期も迫っているため、そろそろ最終評価をしていきたいと思います。

エクステリアや内装、装備内容、安全装備など、総合的に評価してどれぐらいの点数だったのかを、私の独断と偏見で付けていくわけですが、個人的にエクストレイル(T33)の評価は高いと考えている一方で、まだまだ課題が残るところもあるため、今後の一部改良やマイナーチェンジなどによる商品改良に期待したいところでもあります。


エクストレイル(T33)のエクステリアについて

まずはエクストレイル(T33)のエクステリアについて見ていきましょう。

日産のデザイン言語でもあるVモーショングリルが採用され、更にフロントグリルはブラックアクセントで引き締め効果が得られているわけですが、ブリリアントホワイトパールとのメリハリある色合いがスポーティ且つクール。

大口のVモーショングリルのお陰もあってなのか、正面から見たときのワイド&ローが強調され、更に水平基調のアダプティブLEDハイビームや、釣り目タイプのLEDポジションランプの影響もあって更にワイドさを演出。

個人的にエクストレイル(T33)の顔つきはとても好みで、この後に登場するであろうマイナーチェンジ版では、北米仕様の新型ローグ(New Rogue)同様にデジタルVモーション化されると予想されますが、あくまで個人的な意見としては、このままフロントマスクを継続してほしいところ(それだけカッコいい顔つきだと思う)。

エクストレイル(T33)のサイズ感は大きめながらも、駐車で苦戦することはなかった

続いてはボディサイズについて。

エクストレイル(T33)のボディサイズは、全長4,660mm×全幅1,840mm×全高1,720mmと若干大きめなサイズ感ではあるものの、地下駐車場や有料駐車場、立体駐車場などの閉鎖的で狭い場所であっても、取り回しが難しかったりすることは無し。

ただ、これは前回のブログでもお伝えした通り、運転席から見た時のフロントボンネット位置が高いせいなのか、私の運転席のシートポジションがダメダメである可能性もあるものの、左前輪の接地感が掴みにくい関係で、交差点での左折時には、歩道側の縁石にヒットしないように少し大回りになることが多いんですね。

こればかりは運転の慣れもあると思うので、あまり頻繁的に運転できなかった私の運転技術の問題だとは思うものの、競合モデルになるであろうホンダ新型ZR-Vや、更に上のサイズ感を持つトヨタ新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Cruiser 300)/レクサス新型LX600に比べると距離感が掴みづらいのは事実。

そういった意味では、エクストレイル(T33)の運転席からの見晴らしは、ZR-Vやランクル300/LX600に比べるとそこまで良くないのかもしれません。

インテリアは上質で特に不満は無し

続いてインテリアについて。

私が購入したのは、メーカーオプション扱いとなっているタンカラーのナッパレザーシート。

元々アウトドア志向だったエクストレイル(T33)とはマッチしづらい?内装に思えましたが、T33型としてフルモデルチェンジを果たし、上質で乗り味もマイルド寄りになったことや、ロングドライブでも疲れにくい性質へとイメチェンしたこともあり、T33型の方向性とタンカラーのナッパレザーの相性が予想以上にマッチしているんですね。

ちなみにこのタンカラー、納車されて1年5か月以上が経過しましたが、シート表皮の汚れやシワ、色移りなどは特に無く、そこまで頻繁的に乗れていなかったというのもありますが、高い品質が維持できているのは満足度が高いところ。

インフォテイメントシステムは先進的だが、まだまだ課題が残るところも

続いて12.3インチフル液晶メーターや、12.3インチNissan CONNECTディスプレイオーディオについて。

日本の自動車メーカーの中では、デザイン性や使い勝手などにおいて高いレベルを維持している日産のインフォテイメントシステムですが、一方で課題が残ったのはブラックアウト問題。

エンジンが稼働しているにも関わらず、もしくは走行中にも関わらずフル液晶メーターやディスプレイオーディオの画面が真っ暗になってしまうという不具合なのですが、こうした問題が頻繁的に起こってしまったのは残念。

ブラックアウトにより道交法違反に繋がっていた恐れも?

幸い、この不具合が生じたのは土地勘のある地元のみだったので良かったのものの、これが土地勘のない県外だったりしたら道もわからずパニックになっていたでしょうし、おまけにメーター情報も確認できないともなれば、「一体何km/hで走っているのか?」もわからず、気付かないうちに法定速度を大幅に超過して走っていた可能性もあるわけですね。

ただ、唯一の手掛かりだったヘッドアップディスプレイだけは、シャットダウンすることなく稼働していたので、この情報を頼りに走らせ、近くのサービスエリア/パーキングエリア、もしくはコンビニなどの一旦停止できるところに立ち寄ってエンジンを再起動することで、何とか解消はできたものの、根本的な不具合の解消にはつながっていないため、今後の一部改良やマイナーチェンジまでに改善・改良してほしいところです。

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