ホンダN-BOX/フィット/フリード/ヴェゼル/ステップワゴン/NSX等の26車種・約114万台の大量リコールにようやく目途がついた!ジャガーE-PACEにもリコール

デンソー製ポンプの大規模リコールにようやく目途がついたようだ

2023年12月、ホンダの主力モデルでもあるN-BOX/フィット/ステップワゴン/ヴェゼル/シビック/NSX/S660などの26車種・計1,138,257台の大量リコールが届け出されていました。

不具合内容としては、デンソー製の低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなり、燃料により膨潤して変形することがあるとのこと。

そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるとしてリコールを届け出ていました。

これによる改善措置としては、低圧燃料ポンプモジュールを対策品と交換し、「部品が準備でき次第、部品交換を改めて案内します」という内容でした。


約114万台の大量リコールは、2024年8月までに全て完了予定

今回の不具合について、ホンダは2024年6月12日公式ホームページにて新た情報を公開。

その中身としては以下の通りで、2024年8月までに全ての対象車両が全て作業完了できるように調整を進めているとのことです。

<部品交換をお待ちのお客様へ>

部品増産の目処がついたことから、当初ご案内した作業開始時期に対して、より早い時期にご案内できる見通しが立ちました。

遅くとも2024年8月までには全てのお客様が作業予約できるように、ご案内いたします。


《 エンジンの不調を感じたら 》

エンジンを始動する時に掛かりにくい、走行中に加速しない、振動するなどのエンジン不調と思われる症状が発生した場合は、お早めにHonda販売店までご連絡下さい。

なお、万が一走行中にエンストが発生した場合、メーター内の各種警告灯が点灯し、ブレーキペダルが硬くなり利きにくくなるおそれがあるため、慌てずにいつも以上の強い力でブレーキを踏み、また、ハンドルも重くなるおそれがあるため、しっかりハンドルを握り操作に注意して、ただちに車を安全な場所に停めて、非常点滅表示灯(ハザード)を点滅させてください。

特に、高速道路で発生した場合は、ハザードを点滅させながら、十分な幅のある路肩や路側帯へ車を寄せて停め、同乗者をガードレールの外側などに避難させてから停止表示器材(無い場合は発炎筒)を車両後方に置き、運転者の方もガードレールの外側などに避難してください。


<販売店の休店日に症状が発生した場合>

Honda Total Care会員のお客様は緊急サポートセンターへご連絡お願いします。

一般のお客様はJAFや保険会社のロードサービスへご連絡お願いします。

via:Honda

国土交通省の型式指定における不正行為については、特にこれといった情報は無し

こうした大規模リコールの対応に追われる一方で、2024年6月3日に国土交通省が公式プレスリリースにて発表した、型式指定における不正行為ですが、ホンダは以下の2つの事案で不正と扱われ、その対象車種は既に販売終了している22車種と報道されています。

◇試験車両の重量設定について、法規の規定範囲を超えた重量で試験を実施した(試験条件の不備)

◇試験成績書において、実際に試験を行なった車両の重量とは異なる規定範囲内の数値を記載した(虚偽記載)

なお、これらの不正行為についてホンダは、対象車種22車についてリコールを届け出る予定はないとのことですが、国土交通省の立ち入り検査の内容次第では、再び大規模なリコールとして届け出される恐れもあるかもしれませんね。

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