日本は大丈夫?北米にてトヨタ新型タンドラとレクサスLX600のエンジンに「異物混入」の恐れがあるとして約10万台にリコール→新品のエンジンに交換と発表
あくまでもアメリカでの話ではあるが、日本向けは問題ないのかも気になるな…
前回のブログにて、アメリカ市場向けに販売されているフルモデルチェンジ版・トヨタ新型タンドラ(Toyota New Tundra)やレクサスLX600に搭載されるエンジンに異物が混入している恐れがあり、それが原因で故障するかもしれないとしてリコールを届け出ていました。
このリコールでは、排気量3.5L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載する2022年~2023年モデルのトヨタ・タンドラとレクサスLX600が対象で、当時は具体的な改善措置は報告されていませんでしたが、どうやら「新しいエンジンに交換する」以外の方法が見つからないとして、トヨタはこの方法で対応していく予定であると報じられています。
リコールの対象台数は約10万台!その内の96%以上がタンドラ
海外カーメディアmotor1.comの報道によると、リコールの対象となるのはアメリカ向けに製造されたタンドラとLX600の2車種・累計102,092台が対象。
内訳としては、タンドラが98,568台/LX600が3,524台なので、全体の96%以上と圧倒的にタンドラが多く、改めてアメリカ市場は大排気量&ピックアップトラックの需要が高いようです。
本件の問題について改めて見ていくと、エンジンの製造工程で適切に除去されなかった破片が「エンジン内部に混入している恐れ」があるとしてリコール。
エンジン内に残片があると非常に危険で、クランクシャフトのメインベアリングが故障するほどの悪影響があります。
高速道路を走行中にこのようなことが起きると、明らかに安全上の問題につながる可能性があるため、リコールの対象となりました。
トヨタは、リコールを届け出た際の事故は報告されていないとまとめていますが、リコール文書には、この問題に関連する恐れがあるエンジンの報告が「824件」にも上っていることを報告。
リコールの対象となるモデル全て「新品のエンジンに交換する」と発表
2024年5月の時点では、トヨタは「改善策を調査中」であると述べていましたが、2024年7月下旬時点で現在更新された公式声明では、トヨタは「関係する全ての車両のエンジンを所有者に無償で交換する」ことを明らかにしました。
このリコールが適用される具体的な製造時期としては、2021年11月2日~2023年2月13日までに製造されたトヨタ・タンドラと、2021年7月30日~2022年11月25日に製造されたレクサスLX600で、対象台数は最初に記載した通り。
トヨタは、2024年7月末までにオーナーへと通知を開始する予定ですが、ここで一番気になるのは、他の国の市場のエンジンは大丈夫なのか?ということ。
日本や中東に販売されたランクル300にも、同じエンジンを搭載しているが?
今回は、アメリカ市場向けのトヨタ・タンドラやレクサスLX600が対象でしたが、同じ排気量3.5L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載するランドクルーザー300やレクサスLX600の場合は、日本や中東市場などでも販売されていますし、仮にこのモデルも対象となると、その損害額は莫大なものになることが予想されます。
現時点では、日本向けや中東向けに関するリコールの情報は展開されていませんが、決して他人事ではないですし、もしかするとトヨタは現在も調査中である可能性もありますから、今はただトヨタの対応を待ちたいところです。