(2025年)マイナーチェンジ版・ホンダ新型ステップワゴンで期待していたポイントは?ステアリングヒーターの追加やSPADAのアップデートは?
予防安全装備Honda SENSINGのアップデートは特に無し
続いては予防安全装備Honda SENSING (HS)について。
今回のマイナーチェンジにて、現行アコード (New ACCORD)のような新世代予防安全装備「HS 360」の追加を期待された方も多いかと思いますが、残念ながら今回のディーラー資料にはHS 360の記載はありませんでした。
ところでHonda SENSING 360ってどんな機能なの?
HS 360は、HSのシステムの検知範囲を全方位へ拡大することで、目視での確認が難しかった車両周辺の死角をカバーし、他の車両や歩行者との衝突回避や運転に伴うドライバーの負荷軽減をサポートする機能。
具体的には、以下の機能が追加されることを意味しますが、ホンダの売れ筋モデルだからこそHS 360を期待された方も多かったと思いますし、更にHS 360の良さをPRする絶好のチャンスだったと思うんですね。
●前方交差車両警報・・・一般道の交差点などでの低速走行時や停車状態から発進する際に、左右から接近する車両を検知してディスプレーに表示。接触する危険性がある場合は、音とメーター表示で警告し、衝突回避の運転操作を促す。
●車線変更時衝突抑制機能・・・車線変更時に、後側方から接近する車両を検知し、ドアミラー鏡面上とメーターにマークを表示するとともに音で警告。接触の危険性がある場合は、衝突回避のためのステアリング操作を支援。
●車線変更支援機能・・・高速道路や自動車専用道(一部を除く)でウインカー操作により車線変更が要求された際、カメラとレーダーが安全な車線変更が可能か判断。可能な場合は、システムがステアリング操作を支援。不可能な場合は車線変更をやめ走行中の車線での走行を維持。
●衝突軽減ブレーキ[CMBS]・・・HS 3660より検知範囲が全方位に拡大。一般道の交差点などで、右左折をする際に車両や歩行者を検知。衝突する恐れがある場合、音とディスプレー表示で警告し注意を促す。さらに接近した場合は軽いブレーキングを行い、衝突の恐れが高まった場合は強いブレーキングを行い、衝突回避・被害軽減を支援
●渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール[ACC]・・・カーブでもスムーズに!高速道路や自動車専用道でアダプティブクルーズコントロール作動中にカーブを走行する際、適切に車速を調整。カーブ手前で車線の曲率を読み取り、ドライバーにとって、よりスムーズでなめらかなカーブ走行を支援。
via:Honda
以上の通りとなります。
ホンダはHonda SENSING 360搭載車のラインナップを拡大すべき
HS 360ですが、日本市場向けでは現行アコードでしか採用されていない機能のため、中々この機能の良さや先進性が世間に伝わっていないのも事実ですし、現時点では宝の持ち腐れ状態。
日産を例に出せば、元々V37スカイラインやアリアにしか設定されていなかったハンズオフ機能のプロパイロット2.0を、セレナ e-POWER LUXIONに標準装備したことで世間に広めることができました。
ステップワゴン e:HEV SPADA PREMIUM LINEやe:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITIONにも、HS 360が標準装備されていたら、更にホンダの先進技術の高さを訴求することも出来ていたかもしれません。
もちろんHS 360を搭載すれば、その分価格が大幅に値上がりすることは避けられないですが、グレード間での差別化を図る意味でも、上述の通りSPADA PREMIUM LINEにて標準装備もしくはメーカーオプションとして設定することで、ユーザーの選択肢の拡大にもつながりますし、ミニバン買い替えのきっかけにもなると思うんですよね。
1ページ目:ステップワゴンに「快適機能」は追加される?SPADAの改良・変更は特に無し?