レクサスのコンパクトSUV「UX」の見積り&簡易カタログを入手。グレード別の価格やオプション内容も含めて全てご紹介【動画有】

2020-05-26

ようやく新型「UX」の見積りと簡易カタログを入手

さて、11月27日の正式発売まで残り2か月を切ったレクサスのエントリーコンパクトSUVモデル「UX(Under Crossover)」。
個人的にかなり注目しているモデルでもあり、つい先日よりようやく事前商談並びに先行予約が可能になったということで、早速見積りと簡易カタログを入手してきました。

今回、見積もりの依頼と簡易カタログを頂いたのはレクサス福井さん。
以前までは仕事の関係で兵庫県に住んでいたので、近くのレクサス宝塚さんに大変お世話になっていましたが、この度地元の福井に戻ってきたので、点検等も全てレクサス福井さんに移管し、これからの手続きや見積もり取得、試乗等はこちらにてお世話になるかと思います。


ところで「UX」って何ぞ?

さて、早速ですが今回あらたに販売されるコンパクトSUVモデルの「UX」ですが、現在レクサスが市販化しているSUVのラインナップモデルの中では、フラッグシップSUVモデルの「LX」、ミドルサイズSUVモデルの「RX」、サブコンパクトSUVモデルの「NX」の3つのモデルにて構成されていますが、更に下位グレードとして今回「UX」が新たに仲間入りとなります。

また、親会社であるトヨタのモデルでは、「C-HR」の兄弟車種に分類されるかと思いますが、確かに機能性や室内のレイアウトを見てみると、「C-HR」の技術をところどころに取り入れている部分もあるため、その点も含めて細かく紹介していきたいと思います。

「UX」のグレードをチェックしていこう

まず、今回市販化される「UX」ですが、大きくは2種類のグレードに分けられます。
一つは100%ガソリンモデルの「UX200(FF)」で、もう一つはハイブリッドモデルの「UX250h(FF/AWD)」となります。
それぞれのモデルを簡単に主要緒元としてまとめたのが、以下の通りとなります。

【「UX200/UX250h」主要緒元】
○全長4,495mm×全幅1,840mm×全高1,540mm(シャークフィンアンテナを含む)
●ホイールベース:2,640mm
○エンジンタイプ
 [UX200]排気量2.0L 直列4気筒直噴エンジン
 [UX250h]排気量2.0L 直列4気筒直噴エンジン+ハイブリッドシステム
●エンジン最高出力・エンジン最大トルク
 [UX200]175ps/6,600rpm・209Nm/4,000~5,200rpm
 [UX250h]145ps/6,000rpm・188Nm/4,400rpm
○システムパワー
 [UX250h]183.5ps
●トランスミッション
 [UX200]Direct Shift-CVT
 [UX250h]電気式無段変速機

上にもある通り、兄弟車種となるトヨタ「C-HR」ですと、全長4,360mm×全幅1,795mm×1,550mm(2WDの場合)で、「UX」よりも全長が短く、全幅は狭いうえに車高が高いという印象を受けますが、シャシーはTNGA GA-Cプラットフォームを共有して使用しているため、ホイールベースは共通の2,640mmとなりますね。

トランスミッションについては、ハイブリッドモデルの「UX250h」は電気式無段変速機と従来のハイブリッドモデル共通となりますが、ガソリンモデルの「UX200」には新たに採用されたDirect Shift-CVTと呼ばれる技術が採用されています。

これは従来のCVTの滑らかでシームレスな加速を実感できるとともに、その上で変速は非常にスムーズでありながらも、走行モードに応じて10速シーケンシャルシフトマチックのトランスミッションを活かして、レスポンス良く変速して加速することが可能になるとのこと。

そして、ここで一つ注意しておきたいのは、ガソリンの種類
ハイブリッドモデルの「UX250h」はレギュラーガソリンとなりますが、なぜか「UX200」はハイブリッドモデルと同じ排気量2.0L 直列4気筒直噴エンジンでありながらもハイオクガソリンという事実。
これは少々納得しがたい部分でもありますし、簡易カタログには圧縮比等の記載が無い為、「どうしてハイオクなのか?」というところがわからないのはモヤモヤしますね。

そしてもう一つは駆動方式
ガソリンモデルの「UX200」では、基本的に前輪駆動(FF)の一択となりますが、ハイブリッドモデルの「UX250h」は前輪駆動(FF)と四輪駆動(AWD)のいずれかから選択が可能となります。
個人的には、普段の移動が車で頻繁的もしくはたまに長距離移動、おまけに雪国といった寒冷地に住んでいる方にとっては、必然的にハイブリッド+四駆という組合わせが出来てきますが、実はこういったモデルって中々無かったりするので、今回の「UX250h」はかなり良心的なスペックを持った一台なのでは?とも思いますね。
価格帯については、以下にも記載しますが、前輪駆動(FF)よりも四輪駆動(AWD)は26万円高くなるので、この辺りはお財布とのご相談になります。

以上を踏まえて見積もりを取ってみよう

前置きが非常に長くなりましたが、ここでようやく「UX」の見積です。
「UX」は以下のグレードと価格にてラインナップされています。

【「UX200 FF」のグレードと価格】
○「UX200 ベースグレード(FF)」・・・3,900,000円
●「UX200 Version C(FF)」・・・4,140,000円
○「UX200 F SPORT(FF)」・・・4,430,000円
●「UX200 Version L(FF)」・・・4,740,000円

【「UX250h FF/AWD」のグレードと価格】
○「UX250h ベースグレード(FF/AWD)」・・・4,250,000円/4,510,000円
●「UX250h Version C(FF/AWD)」・・・4,490,000円/4,750,000円
○「UX250h F SPORT(FF/AWD)」・・・4,780,000円/5,040,000円
●「UX250h Version L(FF/AWD)」・・・4,740,000円/5,350,000円

上記を踏まえて、今回見積りを入手したのは、「UX200 F SPORT(FF)/UX250h F SPORT(FF)」の2種類となります。

ちなみに外観としては、F SPORTとそれ以外のグレードでは、基本的にフロントのスピンドルグリルはメッシュになります。
上の写真を見ても、左側がF SPORT以外のグレードで、右側がF SPORTとなります。
細かく見てみれば、若干メッシュのデザインが違うのがわかりますし、フロントフォグ部のベゼル(ブラック部分)が大口化しているのがF SPORTになります。
あとは、フロントフェンダーに”F SPORT”のバッジが貼付されるといったところですが、個人的に一番気にしていたパドルシフトは”F SPORT”にしか設定されないみたいです。 (細かく見ればまだまだ異なるところがある)。

まずは「UX200 F SPORT(FF)」の見積りを見てみよう

車両本体価格:4,430,000円
ボディカラー:未定
内装:未定

[メーカオプション明細]・・・①合計388,800円
・三眼フルLEDヘッドランプ&LEDフロントターンシグナルランプ・・・162,000円
・パノラミックビューモニター+BSM+PKSB・・・118,800円
・ムーンルーフ(チルト&アウタースライド式)・・・108,000円

[ディーラオプション明細]・・・②合計389,380円
・ナンバーフレーム・ロックボルトセット・・・28,080円
・ETCセットアップ料・・・2,700円
・フロアマット タイプF・・・88,560円
・サイドバイザー・・・36,720円
・ドライブレコーダー・・・96,120円
・ボディコート・・・97,200円
・テレビキット・・・40,000円

税金・保険料・・・228,150円
課税販売諸費用等・・・50,510円
預り法定費用等・・・19,930円
その他・・・6,600
③合計305,190円

①+②+③・・・5,513,370円

ガソリンモデルでは、合計 約550万円となりました。
今回の見積もりでは、本当であれば「F SPORT専用本革スポーツシート(運転席・助手席ベンチレーション機能・ヒータ付)」を設定していたはずだったのですが、なぜかその内容が反映されておらず…。
ちなみにこの本革シートを選択するとオプション費用は248,400円発生しますので、これを追加すると総支払金額は5,761,770円となります。

また、ガソリンモデルともなれば、やはり自動車税と自動車取得税、自動車重量税は満額(192,200円)支払うことになるので、そのあたりはかなり大きいと思います。

次は「UX250h F SPORT(FF)」の見積りを見てみよう

車両本体価格:4,780,000円
ボディカラー:未定
内装:未定

[メーカオプション明細]・・・①合計388,800円
・三眼フルLEDヘッドランプ&LEDフロントターンシグナルランプ・・・162,000円
・パノラミックビューモニター+BSM+PKSB・・・118,800円
・ムーンルーフ(チルト&アウタースライド式)・・・108,000円

[ディーラオプション明細]・・・②合計389,380円
・ナンバーフレーム・ロックボルトセット・・・28,080円
・ETCセットアップ料・・・2,700円
・フロアマット タイプF・・・88,560円
・サイドバイザー・・・36,720円
・ドライブレコーダー・・・96,120円
・ボディコート・・・97,200円
・テレビキット・・・40,000円

税金・保険料・・・228,150円 → 45,950円
課税販売諸費用等・・・50,510円
預り法定費用等・・・19,930円
その他・・・6,600
③合計305,190円 → 116,390円

①+②+③・・・5,883,370円 → 5,674,570円

色々と誤記が多発していますが、ハイブリッドモデルの総支払額は5,674,570円となりました。
ここに先ほどの、「F SPORT専用本革スポーツシート(運転席・助手席ベンチレーション機能・ヒータ付)」を追加すれば、5,922,970円となるため、かなり豪華なオプションを付けても600万円には届かないため、結構お買い得かもしれません。
その理由には、やはりハイブリッドモデルの特権ともいえるエコカー減税による余分な税金の支払いが発生しないことも影響しているため、その分が加味されると必然的に600万円は超えてしまいます。

オプションを一つ一つチェックしてみよう

ここで、まずチェックしておきたいのがボディカラーとホイールデザイン。
今回の新型「UX」では、ボディカラーは全13色4種類のホイールをラインナップしています。
ボディカラーとアルミホイールのラインアップは以下の通り。

【ボディカラーラインナップ】
○ソニッククォーツ(F SPORT選択不可)
●マーキュリーグレーマイカ
○プラチナムシルバーメタリック
●ソニックチタニウム
○ブラック
●グラファイトブラックガラスフレーク
○マダーレッド
●アンバークリスタルシャイン(F SPORT選択不可)
○ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング(新色)
●テレーンカーキマイカメタリック(新色)
○セレスティアルブルーガラスフレーク(新色)
●ホワイトノーヴァガラスフレーク(F SPORT専用色)
○ヒートブルーコントラストレイヤリング(F SPORT専用色+有償オプション)

【ホイールラインナップ】
○215/60R17インチタイヤ&エアロベンチレーティングアルミホイール(シルバーメタリック塗装)・・・UX200/UX250hのベースグレード&Version Cに標準装備

●215/60R17インチタイヤ&エアロベンチレーティングアルミホイール(ダークメタリック塗装)・・・UX200/UX250hのベースグレード&Version Cに有償装備
○225/50RF18インチランフラットタイヤ&アルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装)・・・UX200/UX250hのベースグレード&Version Cに有償装備、Version Lに標準装備
●225/50RF18インチランフラットタイヤ&”F SPORT”専用アルミホイール(ダークプレミアムメタリック塗装)・・・UX200/UX250hのF SPORTに標準装備

新型「UX」では、3つの新色が追加されましたね。
ただその一方で、個人的にお気に入りだったワインレッド系のレッドマイカクリスタルシャインがラインナップから外れているのは残念。
アルミホイールについては、意外にも選択の幅が少ない上に、F SPORTグレードに至っては僅か1種類しか選択できないというのはちょっと…と言ったところ。

インテリアを見ていこう

続いてはインテリアカラー。
今回の新型「UX」では、インテリアカラーは全20種類をラインナップしますが、カラーは意外にも少な目のように感じられますね。
インテリアカラーのラインナップは以下の通り。

【インテリアカラーラインナップ】
[ベースグレード・ファブリック(標準装備)]
○ホワイトアッシュ
●シャトー
○ブラック
●オーカー
○コバルト

[version C・Ltex合成皮革(標準装備)]
○ホワイトアッシュ
●ブラック
○オーカー
●コバルト

[F SPORT Ltex合成皮革(標準装備)]
○ホワイト
●フレアレッド
○ブラック

[F SPORT 本革(有償オプション)]
○ホワイト
●フレアレッド
○ブラック

[version L 本革(標準装備)]
○リッチクリーム
●ホワイトアッシュ
○ブラック
●オーカー
○コバルト

新型「UX」では、F SPORTの本革シート以外は全て標準装備で、有償オプションなるものが存在しないというのがちょっと驚き。
version Cの時点で、合成皮革のLtexが標準装備され、ファブリックがラインナップされていないという点では、「CT」とは全く異なる点だなぁという印象。
ちなみに私はF SPORT専用本革シートを迷いなく選択しますが、シートのセンターに敢えてブラックのストライプをいれるところは非常にセンスが高いと思いますね(その代わりオプション費用はめちゃくちゃ高いけど…)。

あとは、センターコンソールのナビゲーション画面が物理ボタン類が、若干ドライバー側に向けられていること。
これは操作性を向上させるためのもので、兄弟車種となるトヨタ「C-HR」でもその技術が取り入れられていますね。

フロントヘッドライトには要注意を!

フロントマスクの表情を大きく変化させるフロントヘッドライト。
「UX」では、三眼フルLEDヘッドランプ(version L標準装備、それ以外は有償オプション)と、単眼LEDヘッドランプ(ベースグレード・version C・F SPORTは標準装備)に大別しますが、ここで注意しておきたいのは、単眼LEDヘッドランプのウィンカーは流れるシーケンシャルではなく、点滅式ということ。
もちろん、三眼フルLEDヘッドランプは流れるシーケンシャルタイプなのですが、残念なことにリヤテールはフロントが三眼であろうと単眼であろうと関係なく、点滅領域が狭過ぎる関係で点滅式(リヤウィンカーは流れない)になるとのこと。
つまりは、フロントのウィンカーが流れてリヤのウィンカーが流れないというのは、まさしく兄弟車種のトヨタ「C-HR」と同じ特徴になりますね。

安全装備は非常に充実

新型「UX」では、より高い安全性を持つために、6つの先進的な安全機能を備えたLexus Safety System+を標準装備。
内容としては以下の通りとなっています。

【Lexus Safety System+】
①プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ)
②レーントレーシングアシスト[LTA]
 高速道路や自動車専用道路を走行中、レーダークルーズコントロールの作動時に車線維持必用なステアリング操作支援を行う機能。
③レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
④オートマチックハイビーム[AHB]/アダプティブハイビームシステム[AHS]
⑤(付帯機能)先行車発進告知機能[TMN]
 先行車の動きをミリ波レーダーと単眼カメラにて検出し、自車が先行車に続いて停止後、先行車が発進し一定距離を走行してもなお自車が停止し続けている場合に、カラーヘッドアップディスプレイとマルチインフォメーションディスプレイ表示、およびブザーにて先行車の発信を知らせる機能。
⑥ロードサインアシスト[RSA]

なお、上記のLexus Safety System+以外にもITS Connectと呼ばれる安全支援システムもラインナップしており、道路と車の直接通信を行う「路車間通信システム(SSS)」や、クルマ同士の直接通信を行う「車車間通信システム(CVSS)」が備わっています。
これについては、最上位グレードのVersion Lが標準装備されていますが、それ以外のグレードは有償オプションとなります。
それ以外には、「パーキングサポートブレーキ(静止物)[PKSB]」や「パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)[PKSB]」「ブラインドスポットモニター[BSM]」「パノラミックビューモニター」もオプションにて装備可能となっています。

こんなディーラオプションも

他にはこういったアグレッシブなエアロパーツを装着するディーラオプションも充実していますね。

納期と残価率について

新型「UX」の納期についてですが、10月4日から正式事前オーダーが可能とのことで、本日注文すれば3か月~4か月という回答を受けています(これはディーラによって様々なので最寄りのディーラにてチェック)。
ただ、発売スタートとなる11月27日の段階でオーダーすれば、納期は半年ぐらいになるみたいですね。
加えて残価率についてですが、これも県によって様々であるも、回答としては3年で55%、5年で39%、加えて買取保証(ディーラにて売却する際に、支払残価分を下回ることは無い)も付いているため、レクサスとしても「UX」の販売は相当強気であることがわかりますね!

【The New Lexus UX at the 2018 Paris Motor Show】

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