道路交通法に「あおり運転」を新たに規定へ。常磐自動車や東名高速での煽り&殴打事件を参考に「即免許取り消し」へ

2022-06-29

~あおり運転の罰則は想像以上に重たいものに~

今年何かと話題となった常磐自動車でのあおり殴打事件や、東名高速道路でのあおりエアガンといった「あおり運転」。

これについて警察庁は、道路交通法において「あおり運転」に関する新たな規定を設ける上、仮に事故を起こしていなかったとしても、非常に悪質で危険性のあるドライバであることから、そういったドライバを一斉に排除すべく「即免許取り消し」にする方針で固めているとのこと。


~現在検討されている具体的な規定内容とはどういったものか?~

もちろん、「あおり運転」と言っても個人によって捉え方も大きく異なるものの、現時点で検討されている内容としては「他車の通行を妨害する目的で、一定の違反(過度に車間距離を詰めたり、急に進路を変更したりすることなどを想定)により交通の危険を生じさせる恐れのある場合」と規定しているそうで、ここに更に「高速道路上(一般道を含む)で他の車を停止させるなど、著しく交通の危険を生じさせた場合」は更に重い罰則を科すとのこと。

最も分かりやすいのは、今年の8月に発生した常磐自動車道での白い高級SUV(BMW「X5」)でのあおり運転並びに、高速道路上にて強制的に停車させ、更に被害者に対して暴行を加えた宮崎文夫 容疑者や、一昨年に神奈川県の東名高速道路にて発生した一家4人を死傷させた石橋和歩 被告の例だと思うのですが、こういった行為は問答無用で免許取り消しになるということですね。

近年増え続けているあおり運転ですが、2018年には13,025件と2017年の1.8倍に到達しているものの、おそらくは2017年もこれに近い件数は発生していると思われ、その理由にはドライブレコーダーの普及やSNSでの投稿が要因だと考えられます。
それ以外にも、これまで取り上げられなかった分が大々的に取り上げられていること、そしてあおり運転による被害レベルが恐ろしく跳ね上がっているからではないかと思いますね。

今後更にあおり運転に関する規定や罰則の強化等、検討される内容は深まっていくところですが、こうしている間にもあおり運転はどんどんと発生しているわけですから、早期的に検討を進め1件でも少なくなることを願いたいところです。

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