フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ハリアーの詳細インプレッション。「見た目はカッコいい」「リヤシートがリクライニングできない」等【動画有】

2022-07-05

新型ハリアーは見た目と装備内容のギャップが大きいモデルだと思う

いよいよ2020年6月17日に発表・発売スタートするトヨタのフルモデルチェンジ版・新型ハリアー(Toyota New Harrier)ですが、このモデルが発表される前に、ちょっと気になる部分をメインにインプレッションしていきたいと思います。

インプレッションする画像は、北米市場にて発表された新型ヴェンザ(New Venza)となりますが、内外装はほぼほぼ新型ハリアーと同じではあるものの、グレードが少ないことや新型ヴェンザにしか設定されていない装備もあるため、もしかすると新型ハリアーでは問題解消されているところや、改悪している部分もあるかもしません。


①:新型ハリアーのエクステリアデザイン

まずはエクスリアデザインから見ていきましょう。

新型ハリアーのエクステリアで評価すべきポイントはリヤテールランプ。

まるでポルシェ・マカン(Porsche Macan)/カイエン(Caenne)を想起させるような一文字タイプのセンターストリップテールランプを採用することで、グローバルモデルらしいデザインとワイド感のある姿へと一新。

ミドルサイズでありながらも、車高を低くすることでクーペフォルムのクロスオーバーに仕上げているところも評価は高いと思います。

フロントウィンカーの点滅ポイントは凄くカッコイイ!

そしてこちらはフロントウィンカー。

新型ハリアーのGグレード以上にて標準装備されるL字型を連ねるLEDデイタイムランニングライトが、ターンシグナルするような形で点滅するウィンカーもかなりカッコいいですね。

この辺りもフォルクスワーゲン・ゴルフ(Volkswagen Golf)やアルテオン(Arteon)を意識したかのようなグローバルデザインを採用しています。

但しリヤウィンカーは凄く残念

ただ、フロントウィンカーはカッコいいのに、反対にリヤウィンカーは上の赤丸の部分(リフレクター上部)が点滅するというのはちょっと残念。

技術的な問題でリヤテールランプのハウジング内にウィンカーランプを搭載できなかったのか、それとも別の意図があったのかはさておいて、この位置だとさすがに”方向指示器”として後方のドライバーに伝えることができるのか?と言われると非常に難しいですし、何よりも降雪地域にて雪が付着したときにウィンカーが隠れてしまったらどうなるのか?というのも気になるところですね。

②:新型ハリアーのインテリアデザイン

続いてはインテリアを見ていきましょう。

Gグレードでは8インチディスプレイオーディオ(DA)が標準で、メーカーオプションにて12.3インチが設定でき、Zグレード以上では12.3インチが標準装備となるSDナビゲーションディスプレイですが、配置的にはレクサス同様に人間工学に基づき、目の移動だけですぐにナビの情報を得ることができますし、タッチ操作もしやすいようにインパネ上に配置していますね。

ただ、この配置が後付け感満載となってしまい、あまり高級感のあるナビゲーションに見えないのがちょっと残念なところ。

あとは8インチディスプレイオーディオも、12.3インチSDナビゲーションディスプレイでも、CD/DVDデッキは搭載されておらず、ディーラーオプションでも準備されていないので使い勝手はそこまで良くないと思います。

パドルシフトが全グレード装備されていない

続いてはステアリングですが、新型ハリアーでは残念ながらパドルシフトが標準装備されないため、減速する際にはセンターシフトの”B”レンジなどに切り替えるか、定期的なフットブレーキが必要となるため、ちょっと操作が億劫になってしまいます。

これは人それぞれだと思うので、あくまでも気になるレベルなのですが、パドルシフトに慣れている人からすると、ちょっと残念なポイントに思えるかもしれません。

ちなみに赤四角部分にあるステアリングの左後ろ部分(右ハンドル仕様であればおそらく右後ろに配置?)には、ステアリングヒーターや電動テールゲート、オートヘッドライトなどの物理スイッチが設けられ、更に青丸部分には、シートメモリースイッチのようなものが確認できますね。

シートヒーターが最上位グレードでしか設定できないのは超マイナスポイント

こちらはセンターコンソール部分。

ドリンクホルダーよりも手前には、シートアームレストの下に隠れるような形でフロントシートヒーター&シートベンチレーション(クーラー)が搭載されていますが、日本仕様ではレザーシートを設定する最上位グレードLeather Packageのみに標準装備され、それ以外にはメーカーオプションの準備すらされていません。

ちなみに北米市場向けでは、合成皮革+ファブリックシートのグレードでも、シートヒーターのみ標準装備され、レザーシートであれば日本仕様同様にシートヒーター&シートベンチレーションが標準装備されます。

こちらは運転席側の電動パワーシート。

つまみの部分はメタルアクセントが追加されていますね。

これがレクサスNX/RCになるとフルプラスチックなので、この辺りの差別化は大きいと思います。

こちらは内ドアパネル部分。

ブラウンカラーの本革(合成皮革?)トリムに、メタル調のオーナメントパネルを採用することでチープ感を無くしていますが、これがエントリーグレードSになると一気にプラスチック感が増してしまうので、このあたりの差別化は大きいと思われます。

これだけのサイズ感で後席はシートリクライニングできない?!

そして最後は後席シート。

残念ながら新型ハリアーでは、後席用のリクライニングレバーが設けられておらず、ショルダー部分のレバーを引き上げることでシートを前方へ倒す仕組みになっています。

個人的にこの点はかなりのマイナス評価で、子供などを乗せる際にはほとんど後ろにリクライニングすることが多いですからね…こういった点はファミリー向けに適していない部分ではないかと思います。

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