まさか本当にやるとは…頭文字D(イニシャルD)の「溝落とし」を三菱・ランサーエボリューションにて本気で再現してみた【動画有】

2022-07-07

まさに「頭の中のネジが2・3個吹き飛んだ」とんでもない技だと思う

漫画「イニシャルD(頭文字D)」にて、主人の藤原拓海がレッドサンズのNo.2である高橋啓介と秋名山(ダウンヒル)にてバトルした際の必殺「溝落とし」を再現した動画が大きな話題となっています。

この動画を公開しているのは、Rally HYOMA 土浦商工業ラリーチームさんというYoutubeチャンネルで、JAFラリー競技にて三菱・ランサーエボリューション(Mitsubishi Lancer Evolution)を使って実際に再現されたものだそうですが、完成度は相当に高く、まるでアニメの世界にいるかのような感じにも思えます。

ちなみに今回の動画に再現した溝落としは、大きく2パターンある内の立ち上がりの加速を重視した技だと思われ、コーナリングからの加速に最も影響を与えるクリッピングポイントを中心に行うことで、一瞬だけ溝に落として外側への膨らみを無くし、一気に加速していく方法だと推測。

ただ、この方法を利用するにはコースをしっかりと理解していないと危険すぎて実現できないレベルだと思いますし、実際にイニシャルDの中里毅や高橋涼介も「地元走り」と称していたほどなので、ひらめきや思い付きでやることはまず不可能と考えた方が良さそうですね。


何と必殺「溝落とし」は2回も再現できている

しかも、今回Rally HYOMA 土浦商工業ラリーチームさんが公開している動画では、2回も必殺溝落としを行っていることから、かなりの練習はもちろんのこと、徹底的に峠を走り込んでコースを熟知し、更にランエボの車幅なども感覚的に理解することでようやく実現できたものだと思われますが、こういったことを当たり前且つ平然とやってのける藤原拓海や、その父親である藤原文太がどれだけ異常なのかがよくわかりますね。

本当に溝落としは効果があるのか?

ただ、今回の動画を見て思うこととしては、溝落としをしながら走行する場合と、アウトからインに向かって(溝落としをせずに)グリップ走行する場合では、おそらく後者の方が早く進入でき、且つこれだけの進入角であれば後者の方が速いと思われ、それこそ連続ヘアピンなどで活用すると、より効果を発揮できるのかもしれませんね(その分危険度は更に増しますが…)。

ちなみにイニシャルDでは、高低差の多い日光いろは坂にて活用できる「インベタの更にイン」を走る溝浮かしがありますが、これはコーナーのさらに内側をジャンプしてショートカットすることで、コーナーを通過する車両を追い抜く掟破りの地元走りではあるものの、これこそ着地する際の衝撃にてコントロールできずに事故する可能性も非常に高いので、改めてアニメの世界で行われていることがどれだけ危険かがよくわかる内容になっています。

【イニシャルD 溝落とし 実写で再現  ランエボ】

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