フルモデルチェンジ版・マツダ新型MAZDA3ベースのレーシングモデルMAZDA3 TCRの開発が中止に。やはりアノ問題が原因か?

待望の新型MAZDA3 TCRがまさかの開発中止に

2019年10月、マツダモータースポーツが2020年シーズンに向けたIMSAシリーズのDPIプログラムにおいて、フルモデルチェンジ版・新型マツダ3(MAZDA3)」をベースにしたレーシングモデル・MAZDA3 TCRを世界初公開したものの、何とこのモデルの開発が中止となりました。

このモデルは、フォルクスワーゲンやアウディ、現代自動車(ヒュンダイ)、アルファロメオ、ホンダの競合モータースポーツを対象にした一台で、FIAのWTCRを含むTCRクラスに参戦する予定でした。


全ては昨今の諸事情による問題が影響だった

本来であれば、デイトナでのロレックス24の4時間エンデュランスチャレンジパートからスタートし、その後TCR認可のチャンピオンシップレース、IMSAミシュランパイロットチャレンジに参戦する計画だったものの、昨今の諸事情により全て中止・キャンセルとなったため、レース参戦不可能どころか、そもそものMAZDA3 TCRの開発自体が完全中止となりました。

この事実は、2020年8月11に公開されたマツダUSAのコミュニケーション及び体験型マーケティング担当ディレクターであるエミリー・テイラー(Emily Taylor)さんによって明らかにされたもので、テイラーさんによれば「昨今の諸事情がもたらしたものを踏まえ、マツダノースアメリカンオペレーションズ(MNAO)は、MAZDA3 TCRの開発プログラムをキャンセルすることを選択した。マツダへの継続的なサポートに感謝しています」と説明。

自動車産業に大きな悪影響を与えた今回の問題について、各自動車メーカーはラインナップの最適化などを図っていく必要がありますし、最悪の場合販売できないところまで苦しくなることも考えられるため、マツダが決断したことは全く間違っていないと思います。

新型MAZDA3 TCRはとにかくド派手でクールなモデルなのは間違いない

ちなみにマツダが本気で発表する予定だったMAZDA3 TCRは、同社の魂動デザインを活かしたスポーティで高級感を持ち、過激なフレアフェンダーやVolk Racingホイール、僅かなローダウンスプリングのインストール、エアロパッケージを装着しています。

なおマツダのTCRモデルといえば、これまではソウルレッドのボディカラーを採用してきましたが、今回はかなり珍しい新色のポリメタルグレーメタリックを採用。

このモデルに搭載されるパワートレインとしては、TCRルールに準拠した排気量2.0L 直列4気筒ターボチャージャエンジン(最高出力350hp)を採用。

更には、マツダと提携するグローバルMX-5カップモデルを生産したロングロードレーシングの、特注パドルシフト付6速トランスミッションを搭載し、駆動方式も前輪駆動(FF)を設定しています。

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Reference:motor1.com