【このモデルどうなった?】1,800馬力のハイパーカーCorbellati・ミサイル。イタリアンクラシックをイメージした究極の一台ながらも、2018年にデビューしてから音沙汰無し

ジュネーブモーターショー2018に突如デビューしたモンスターマシン…結局市販化されたのだろうか?

世界には様々な振興メーカーが存在し、その中には市販化されたモデルやコンセプト止まりで倒産したメーカーも多数存在しますが、その中で気になっているのがイタリアの某振興ハイパーカーメーカー。

2018年3月に開催されたスイス・ジュネーブモーターショー2018にて、イタリアが生んだハイパーカーCorbellatiミサイルをご存じでしょうか(まさか車名にミサイルを付けるとは…)。

このモデルは、Corbellati社が過去数十年に渡り美術品や宝飾品のビジネスを基盤としてきた中で培ったデザイン力を生かし、アルファロメオ33ストラダーレ(Alfaromeo 33 Stradale)やフェラーリ330 P4といった中型イタリアンクラシックスポーツカーをイメージした究極のオマージュモデルとなっています。


アメ車の大排気量マッスルカーも驚きの9リッターV8ツインターボ搭載

パワートレインは、アルミニウム合金ブロックによって作られ1気筒当たり4バルブ・4オーバーヘッドカムシャフトを備える排気量9.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は驚異の1,800ps/最大トルク2,350Nmを発揮。

トランスミッションは6速DCTを搭載し、足回りには超強力なカーボンセラミックブレーキ、フロント265/35 20インチ・リヤ345/30 20インチタイヤを装着します。

ミサイルというモデルには、カーボンファイバ製シャシーとボディによって作られ、最高時速は何と498km/hを目標にしているのだとか。

スペックは確かに凄いが、このパフォーマンスに対応できるタイヤが存在するかどうかがポイント

ただ、残念なことに現時点で最高のパフォーマンスを発揮できるミシュラン製タイヤの場合、最高速度420km/hを比較的容易にクリアすることは可能と示唆していますが、480km/hを超えてくるとなるとホイールとタイヤに作用する力の関係性から相当な負荷が生じ、間違いなく走行不可になると予測(ブガッティやケーニグセグ等の特注のなかの特注)。

現時点でのタイヤ市場においては、480km/hに耐えうるタイヤは非常に限られており、それこそブガッティやケーニグセグなどのように、Corbellati社も共同開発できるだけの資金力があるのかは疑問に思う所。

ところでミサイルがデビューしてから市販化されたのだろうか?

そしてこのモデルがデビューして3年以上が経過していますが、残念ながらこのモデルが市販化されているとの情報は一切なく、仮に市販化されたとして顧客から先行オーダーなどが入ったのかも不明。

所謂コンセプトカー止まりで終ってしまった可能性もありますが、こうしたクラシックモデルを大事にするオマージュモデルは珍しく、他の振興メーカーでもこうしたユニークなオマージュモデルの展開を期待したいところです。

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Reference:CARSCOOPS