エンジン出力は驚異の2,500馬力!ウクライナ発の振興メーカー・ハイランドシステムズが獰猛な重装甲&水陸両用車ストームを世界初公開

価格は不明だが、中東などをターゲットにしたモデルであれば億越えは確実かも

過去に当ブログでも、様々な水陸両用車をご紹介してきましたが、今回はその中でも圧倒的なパフォーマンスを持つウクライナ発の新世代モデルが公開されています。

ウクライナの振興メーカーであるハイランドシステムズより、今回発表された水陸両用車はストーム(HighlandSystems New Storm)と呼ばれる個体で、アブダビにて開催されたIREX防衛博覧会において、圧倒的且つ多目的な重装甲の軍用戦車として紹介され大きな話題を呼びました。

一体どのようなデザインを持ち、どのようなスペックを持つのか早速チェックしていきましょう。


実はこう見えて、ディーゼルハイブリッドなんです

こちらが今回公開された、ハイランドシステムズ新型ストーム。

いかにもヤバそうな見た目に、ガソリンを一気にまき散らすかのような獰猛なスペックを持ちそうですが、実は長距離移動にも適したハイブリッドパワートレインを搭載していて、ディーゼルレンジエクステンダー技術を搭載することにより、ハイブリッドモードにて18時間~36時間の走行が可能になるとのこと。

車速にもよるとは思いますが、フルエレクトリックモードになると最大3.5時間作動することも可能だそうで、ゴリゴリ且つ力強いを走りを見せる一方で、一切ディーゼルをまき散らさない技術を持つ辺りのギャップは流石。

ハイブリッドでのシステム総出力は2,500hpを発揮

続いてスペックについてですが、ハイブリッドシステムによるエンジン出力は最大2,500hp/最大トルク12,000Nmを発揮するとのことで、車体重量8,000kgをいとも簡単に走らせることが可能になります。

主要諸元としては、全長5,884mm×全幅2,873mm×全高2,360mmと全てにおいて規格外のサイズ感で、座席定員は6人と意外と少な目。

直線性のパフォーマンスについては、陸上走行が最大140km/h、水上が最大30km/hとのことで、更に高さ1.5メートルほどの波にも対応できる技術力があるそうです。

なお先述にもある通り、新型ストームは水陸両用車でありながらも重装甲車でもあるため、弾道や地雷、STANAGレベル1/レベル2までの国際規格IECに基づいたIEDからも保護されているのも注目すべきポイントです。

エクステリアはこんな感じ。

非常に複雑且つ洗練されたフロントボディが印象的ですが、釣り目タイプのフロントヘッドライトや、トップルーフには水平基調のLEDバーライトを設けるなど、重要な先進装備も充実。

価格帯等は明らかになっておらず、現時点ではまだプロトタイプモデルにて留まっているようで、テスト走行や開発が完了出来次第、アラブなどを中心に販売していくとのことです。

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Reference:HighlandSystems