誓約書の話はどこへ?フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ランドクルーザー300 GR-Sが競売へ→新車価格の2倍以上となる約1,600万円にて高額落札【動画有】
購入前の転売・輸出禁止の誓約書は意味があったのか?
なおトヨタとしては、新型ランドクルーザー300を購入したユーザー全てを対象に(バックオーダー数は2万台以上)、「輸出」及び「転売目的」での購入でないことを示す誓約書にサインを求めているはず。
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なお誓約書の中身は以下の通りとなりますが、基本フォーマットはメーカーが各ディーラーに配布し、最終的なフォーマットは全国のトヨタディーラーによって若干内容が異なるので、その点も大きな”抜け穴”の一つになっていると思われます。
誓約書(確認書)
この度のお取引は「輸出」及び「転売目的」での購入でないことを、お客様にご確認いただいております。
(外為法に抵触するリスク、輸出先によってはグローバルでの安全を脅かす大きな問題につながる恐れがある為)
確認事項に該当する取引は受け付けませんので、ご了承願います。
<ご確認事項>
①私は、注文した車両を輸出及び、転売(最終需要者が未確定)はいたしません
②貴社から注文に応じることができないと判断され、注文の撤回を受けた場合、意義のないものとします
③私が前①号を違えた場合は、その発覚後貴社から今後の取引を停止される可能性がある事を承知します
④私が注文した車両について、古物営業法及び車庫法に違反しないことを確認し、各種法令を遵守いたします。
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・氏名・住所が確認できる本人確認書類コピー(運転免許証等)と照合し、お客様・本部で保管
法人のお客様の場合は印鑑証明コピー、商業登記簿謄本コピーをご準備ください
確認書類は3か月以内のものをご準備ください
via:Twitter
トヨタは、紛争地域にてランクル300が使用されることを恐れている
トヨタが転売・輸出で最も恐れているのは、外為法に抵触するリスクと、紛争地域で日本から輸出された新型ランクル300が使われた場合に”ブランドイメージが悪化する”ことを懸念しているために、このような誓約書が生まれています。
もちろん、単純に誓約書の書面だけを見て「転売・輸出は禁止だから…」という捉え方もできるのですが、残念ながらこういった誓約書の内容には複数の抜け穴が存在するために、トヨタ側も誓約書だけのサイン以外に新たな対策を講じない限りは、確実に同じ例が何度も起きると考えられます。
新型ランクル300だけでなく、新型LX600も確実の転売の対象になる
そして今回の問題は、新型ランクル300だけに限らず、2022年1月12日に発売されるレクサスのフルモデルチェンジ版・新型LX600も同様。
ランクル300ベースのラグジュアリーフラッグシップSUVで、先代LX570でも中東エリアにて高額取引される一台ですが、実はこのモデルも、購入する前に新型ランクル300と同じ誓約書にサインを求められることになります。
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新型LX600の誓約書にも目を通させて頂きましたが、残念なことに内容はほぼランクル300からの流用になるため、おそらく新型LX600も高額転売されることは避けられないかもしれません。
なお参考までに、(2022年)新型LX600のグレード別価格帯は以下の通りですが、この金額の2倍以上にて高額落札されるとなると…ちょっと想像するだけゾワッとしますね…
【(2022年)新型LX600のグレード別価格帯一覧(10%税込み)】
◇ベースグレード[3列7人乗り/2列5人乗り]:12,500,000円
◇オフロード(OFFROAD)[3列7人乗り/2列5人乗り]:12,900,000円
◇エグゼクティブ(EXECUTIVE)[2列4人乗り]:18,000,000円