僅か30台のみ販売された三菱ランサーエボリューションⅥ RSXが競売へ!既に日本円で700万円以上の入札…僅か1年で200万円以上も高騰していた
走行距離8万km超えながらも、その価値はトヨタGRスープラや日産の新型フェアレディZ Proto Specと同等レベル
近年、国産スポーツカー/ネオクラシックカーの価格高騰が非常に目立つなか、三菱の4ドアスポーツセダンタイプとなるランサーエボリューション(Mitsubishi Lancer Evolution)もその対象に。
今回、イギリスの競売に出品された2000年式の超限定モデルとなるランサーエボリューションⅥ RSXが、予想をはるかに上回る金額にて入札されていると話題に。
2020年に開催されたオークションでは、日本円にして約470万円にて落札されたとのことですが、あれから1年近くが経過してどれほどの金額にて入札されているのか?チェックしていきましょう。
サテライトシルバーのランエボⅥ RSXは僅か10台のみ
こちらが今回、イギリスのオークションにて出品されている2000年式の三菱ランサーエボリューションⅥ RSX。
何とも美しいボディコンディションで、ほとんどくすみのない光沢をキープしたシルバーカラーにペイントされています。
このモデルは、ラリーアートUKによって実現されたとても希少な一台で、欧州市場では僅か30台のみ販売され、そのなかでサテライトシルバーに塗装されたモデルは僅か10台のみ。
ベースなったモデルはランサーエボリューションⅥで、製造年としては1999年ですが、初めて車両登録されたのは2000年5月となります。
徹底的に走りに特化したほぼラリー競技仕様
他のランエボシリーズのようにアクティブヨーコントロールやABSさえも搭載されていないバッキバキの競技用に近いモデルで、軽量のアルミフードやフロントウィング、剛性を大幅に向上させたボディシェル、ステアリングフィールやハンドリング性能を向上させる特別なステアリングホイールなどが全て標準装備。
内装においても、遮音材などの重量増の原因となるパーツ系は極力排除し、車体重量もランエボⅥに比べて110kgの軽量化に成功しているとのこと。
そして気になるパワートレインですが、こちらもランエボⅥがベースとなっているため、排気量2.0L 直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載し、最高出力280ps/最大トルク373Nmを発揮。
ちなみにこのモデル、最初のオーナーは香港を拠点とする弁護士が14年間所有していて、3点式ストラットバーやエクスターナルリザーバー付きプロフレックスサスペンション、APレーシングなどの改造を施したハード仕様。
更に足回りにおいては、6ピストンブレーキキャリパーやアップグレードされたECUマッピング、HKS製巨大エキゾーストパイプ、HKS製インテーク、Evo7専用ホイールなどを装備するなど、走りのために更なる改造を施した過激な一台に。
走行距離は8.5万kmだが、年式に対して比較的少なめ
恐らく限定30台のなかで、ここまでコンディション良く、且つ走行距離も85,803km(53,316マイル)と伸びていて、ゴリッゴリに改造したエボⅥ RSXは他に存在しないのでは?と思うほど。
車内も程度良く、RECARO RSシートの汚れやヘタリなどもほとんどありませんが、ナビゲーションシステムはもちろん設定無し。
香港の弁護士によって約14年間という長い所有期間を経て、その後ラリーアートUKの創設者であるJon Kirkham氏に売却されたわけですが、2017年に一度競売に出品されるも、中々理想とする売値が付かず、一旦保管することに。
何と入札時点で日本円にして700万円以上の価値に
そして来る2022年1月中旬、再度オークションにて出品してみたところ、何と既に45,000ポンド(日本円にして約700万円)の入札額に到達していて、2020年に別のランエボⅥ RSXが落札された金額の約470万円よりも200万円以上高額に。
2022年1月14日に発表された日産の新型フェアレディZ Proto Spec(約696万円)や、同車の競合モデルとなるトヨタ新型GRスープラRZ(約731万円)に近い価格帯ですし、今後も更に価値を伸ばすことになるかもしれません。
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Reference:PistonHeads, CARSCOOPS