これは酷い…山口県にてフルモデルチェンジ版・ホンダ新型シビックタイプR(FL5)が盗難→事故で乗り捨てられる被害に。なお犯人はアメリカ海兵隊員であることが発覚し様々な問題も

盗まれたホンダ新型シビックタイプR(FL5)は、納期3年以上もする大人気スポーツカー

ちなみにこのクルマ、既にニュースでも報道されている通り、店の従業員である原田純一さんの車(私物)とのことで、新車にて購入した金額は540万円とのこと。

2022年12月時点で、シビックタイプR(FL5)の納期は最低でも3年以上と言われ、更に全国の累計バックオーダー数は2万台を突破。

既に一部のホンダディーラーでは受注停止するほどの大人気モデルとなっていますし、大手中古車サイトでも(長納期を武器に)約1,000万円程にて高額に販売するショップも見受けられます。

排ガス規制や騒音規制、EV化が推進されるこのご時世に、ノンハイブリッド&6速MTのスポーツカーを発表・発売したホンダの意地を見せたスポーツカーであり、数多くの方が待ち望んだ”最後になるかもしれない”国産純スポーツカーということで、それだけ注目されているモデルが、こんなにも早く盗難被害に遭ってしまうとは…


盗まれた直後に事故→犯人は乗り捨てて逃走

しかもこのシビックタイプR(FL5)、盗まれるだけでなく現場近くで事故を起こし、その後車を乗り捨てて逃走するという暴挙に。

こちらがその事故した後のシビックタイプR(FL5)。

何とも痛々しい姿ですが、一番悔しいのは盗難被害に遭ったオーナーだと思いますし、このあと車が修理されて無事に戻ってくるのかもわからない状態。

ここからが一番の問題…犯人をすぐに逮捕できず

ちなみに犯人は、アメリカ軍岩国基地の隊員であることが発覚しており、憲兵隊が取り調べを行っているとのことですが、地元警察曰く「逮捕には時間がかかりそうだ」とのこと。

っというのも、日米地位協定の関係もあり、容易に日本警察が捜査に踏み込むことができないという問題もあるから。

一度盗まれた車両がアメリカ軍岩国基地に入らなかったことは不幸中の幸いで、日本警察の捜査権限が得られずに無かったことになることも問題でしょうし、そもそも日本側が不利になるような運用が1950年から続き、一度も改訂されていないことも問題だと思うんですね(世間的には”アメリカの軍事力に守られている日本”という解釈だと思いますが…)。

一刻も早く犯人逮捕につながってほしい所ですが、海兵隊員がアメリカ軍岩国基地に戻ってしまった以上、裁判権はアメリカ側にあるわけですから、最終的に加害者側が有利に立つような最悪のシナリオになることだけは避けてほしいところです。

【米軍岩国基地の海兵隊員 “盗んだ車”で事故か…事件解決に障壁「日米地位協定」(2022年12月13日)】

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