【悲報】レクサスが今後販売するモデルに「受注制限」との報道。既に新型RXやIS500も抽選・受注制限がかかっているが、こんなことが続けばユーザーは離れていくかもしれない
レクサスは2022年から既に全車種の販売を制限している
昨今の自動車業界は、諸々の理由で製造部品や半導体の供給不足により長納期化していますが、ここにきてトヨタのラグジュアリーブランドとなるレクサスが、今後販売する車種の「受注を制限」すると報道されています。
日本経済新聞の報道によると、「車載半導体をはじめとした部品不足は2023年も続くとみられ、各販売店に割り当てる受注数に上限を設けた。2年先までの納期情報を販売店と共有するシステムも今春(2023年春)に導入し、受注分については安定して出荷できるようにする」と記載されています。
この受注制限というのは、おそらく2022年に発表・発売されたフルモデルチェンジ版・新型RXやIS500 F SPORT Performance、そして既存車種の一部改良版も含めたものを意味しているのだと考えられ、2023年以降にラインナップされるであろう新型LMやLBX、更には以前より噂されている次期GX550もその例に含まれるのではいかと予想されます。
新型RXは既存オーナー枠と新規オーナー枠で販売を制限もしくは抽選に、新型IS500は特別仕様車からいきなり抽選
ちなみにこの受注制限、2022年11月に発売された新型RXの場合だと、トヨタが設定したグローバル販売基準台数が16,300台/月に対し、日本は僅か700台/月しか販売されないため、各販売店に振り分けられる台数はパワートレインによって一桁台から十数台レベルと云われていました。
またその一方で、「今までレクサス車を所有したことが無い」「キャッシュ一括不可」「メーカー指定の支払い方法に準ずる」「下取り必須」「抽選限定500台のみ」といった厳し過ぎる複数の制約付きの新規オーナー枠が設けられるなど、「レクサスはいつからフェラーリみたいな商法を採用したんだ…」と思わせるほど。
※転売を防ぐためだとは思うものの、限定販売にしてしまうと希少価値を高めてしまい、転売を助長する動きにも見えてしまう
おそらくこれも、部品供給不足や半導体の供給不足と言いながらも、円安の影響で輸出需要の高い海外向けに注力するための理由付けだと推測(メーカーとしては至極当然の選択だと思うが、国内の販売店やユーザーからすると”国内軽視”と思われても不思議ではない)
一方で排気量5.0L V型8気筒自然吸気エンジンを搭載する新型IS500 F SPORT Performanceも、初回抽選限定500台のみ販売されたFirst Editionは「仕方ない」と思われた方も少なくはないと思いますが、そのあとの標準グレードも2024年秋頃までの生産台数が僅か500台&販売店によっては抽選もしくは先着順で販売されたため、このモデルも受注制限をかけてことは確か。
2023年以降に販売されるであろうレクサスの新型車も、販売店によっては高確率で抽選になりそうだ
そう考えると、2023年以降より販売されるであろうフルモデルチェンジ版・トヨタ新型アルファード(Toyota New ALPHARD)/ヴェルファイア(New VELLFIRE)の兄弟車種である新型LMや、ヤリスクロス(New Yaris Cross)相当のエントリークロスオーバーとなる新型LBXも、各販売店への年間の振り分け台数を設けて受注制限をかける可能性は非常に高く、これまで以上に新車を購入することが難しくなることに。
一部噂となっている次期ランドクルーザープラド(New Land Crusier Prado、別名ランクル250)で、本モデルの兄弟車となる時期GX550も国内導入との情報もありますし、おそらくこのモデルも受注制限が掛けられて抽選での販売ということにもなりそうですね。
ここまで抽選が続くのであれば、今度は販売店スタッフのモチベーション低下、早期退職になりかねない
そうなると、各販売店のスタッフに与えられるインセンティブはどうなるの?といった疑問も残りますし、抽選で販売するのであれば販売スタッフを何名も常駐させる必要性もなければ、ネットでの応募だけで十分では?といった見方もできるわけで…
「2年先までの納期情報を販売店と共有するシステムも今春に導入し」との記載はあるものの、その共有システムも販売店が納得のいくの情報を得られるのかどうかもわからないですし、抽選での販売となってしまった場合、販売スタッフのモチベーション向上にはつながりにくいのではないか?といった疑問も出てくると思います。