これ日本だったら暴動が起きるだろうな…シンガポールにて「クルマを所有する権利」を得るために日本円で約1,800万円の支払いが必要→しかも有効期限は10年間で再び更新費用が必要に

(続き)車両所有権証書(COE)って一体いくらするの?

続いて最も気になるのがCOEの金額がどれぐらいなのか?ということ。

この制度については、車の種類や排気量などに応じて4つのカテゴリーに分けられています。

具体的には以下の通りで、どうやらこのCOEはオークション方式になっていることから、そのときによってCOEの金額も異なるようですね。

CAT A:排気量1.6L以下の乗用車

CAT B:排気量1.6L以上の乗用車

CAT C:商用車(バンやトラック)、バスの大型車両

CAT E:Open(どのカテゴリーにも使えるCOE)

各カテゴリについては、SGcarmartでも掲載されている通り、そのときの入札時によって金額が大きく変動するので、一概に「これぐらいの金額」とは言えないのですが、2023年8月15日時点での参考値としては以下の通り。

CAT A:約99,499ドル(日本円に換算して約1,450万円)

CAT B:約126,889ドル(日本円に換算して約1,850万円)

CAT C:約82,100ドル(日本円に換算して約1,190万円)

CAT E:約126,201ドル(日本円に換算して約1,840万円)

※1ドル=145.34円(2023年8月15日時点での為替を参考)
via:SGcarmart

なぜCOEはオークション形式での販売なの?

ちなみに、そのときによってライセンス料が変化する理由としては、シンガポールでは「2週間に1回、車両価格が変わる」という仕組みになっているから。

つまり、毎回COEの発行数には限りがあるため、需要と供給の状況によってCOEの価格が大幅に変わるわけですが、場合によっては上記の価格帯の半額で登録できる可能性も。

いくら公共交通機関を強く推奨している国だからといって、各関税含めて先程のライセンス費用を強制するのも「やり過ぎじゃない?」という気も。

ただ、こういった厳しい規制がありながらも、シンガポールでは日本製スポーツカーの代表ともいえる日産スカイラインGT-R R34(Nissan SKYLINE GT-R)やトヨタ・スープラ(Toyota Supra)、ホンダS2000、三菱ランサーエボリューション(Mitsubishi Lancer Evolution)などの希少な個体も複数存在するとのこと。

もちろん、これらの車両もプレミア価値が付いていますし、おそらくシンガポールでも常軌を逸した金額と税金を支払う必要があるのだと考えられます。

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Reference:CARSCOOPS