トヨタ新型ヴォクシーが納車されて1年5か月が経過!この車は優秀で人気だからこその欠点も?便利な初物が多いからこそ不具合・リコールも多い?

(続き)トヨタ新型ヴォクシーが納車されて1年5か月経過してのインプレッション

引き続き、トヨタ新型ヴォクシーが納車されて1年5か月経過してのインプレッションをまとめていきましょう。

プロアクティブドライビングアシスト[PDA]は優秀で初物だからこそ不具合が出やすい?

まずは新型ノア/ヴォクシー含め、レクサス新型NXなどにも採用された予防安全装備Toyota(Lexus) Safety Senseのプロアクティブドライビングアシスト[PDA]の不具合について。

これは、レクサス新型NXより採用された初物ということもあり、まだまだ開発の余地がある機能である一方、他のメーカーでは採用されていない便利機能の一つでもありますが、過去に「火災に至る恐れがある」としてリコールを届け出ていました。

現在は既に、改善措置として全車両、ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正し、またブレーキ関連部品を点検し、過熱による異常が認められた場合は交換するリコール作業を実施済ですが、こうした「走行中に最悪の事態が想定される危険性がある」というのは不安に思うところ。

なお、ノア/ヴォクシーが絡むブレーキ関連や先進機能関連の不具合・リコールは、先程のPDA以外にも衝突被害軽減ブレーキや、自動命令型操舵機能であるトヨタチームメイト・アドバンスドパークでも起きているため、今後も新たに不具合が報告されるかもしれない?という不安要素も残っているかもしれません。
※少なからず、新型ノア/ヴォクシーを含むリコールは最低でも4件は届け出されている


ミニバン御三家でのトータル評価も高く、人気だからこそ「納期が長い」のは大きな欠点

そして最後は、やはり「納期問題」。

既に部品・半導体の供給不足は解消の方向に進んでいるであろうトヨタですが、それでも新型ノア/ヴォクシーのハイブリッド(HEV)モデルで、38Cコードオプションと呼ばれるパノラミックビューモニター[PVM](床下透過表示機能付き)+トヨタチームメイト・アドバンスドパークを組合わせたモデルに関しては、最低でも「10か月」ほどの長納期を要しています。

既にノア/ヴォクシーも2023年7月末までに累計新車販売・登録台数が23万台を突破していますし、翌月には25万台を突破することが期待されますが、これだけの台数が日本国内にて登録されているにも関わらず、なぜ未だに長納期が解消されていないのかは疑問。

部品・半導体不足とは最も異なる部分での要因があるのか?それともトヨタが意図的に納期をコントロールしているのか?詳細は不明なままですが、SNSでは「一向にディーラーからの納期回答がない」といった声も多いですし、そろそろトヨタも主要モデルの長納期を解消するための対策を進めていくべきなのでは?と思ったりもします(ノア/ヴォクシーだけでなく、ランドクルーザー300なども同様です)。

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