日産がサプライズ!次期GT-R R36と思わしき新型ハイパーフォースを世界初公開!マツダはロータリースポーツ次期RXと思わしきICONIC SPコンセプトを発表!

(続き)パワートレインやサイズ感からしてマツダ次期NEロードスターではないことは明らか

続いて、マツダの次世代ロータリースポーツモデルとなる新型マツダ・アイコニックSPコンセプト(Mazda ICONIC SP Cocept)を見ていきましょう。

本モデルは、ブランド史上最も美しいモデルになるであろう洗練されたセクシーなデザインを備えていて、その滑らかで凹凸の無いボディラインは、マツダがこれまでラインナップしてきたようなロードスターやRXシリーズを集約させたかのようにも思えます。

本モデルについては、以前より「次期NEロードスター/MX-5」ではないか?と云われてきましたが、ロードスターとは思えないようなミドルサイズの2ドアクーペを採用し(全長4,180mm×全幅1,850mm×全高1,150mm、ホイールベース2,590mm)、おまけにエンジンはロータリーエンジンを搭載するため、ロードスターの後継というよりも、RX-7などのロータリースポーツモデルの後継になるかもしれませんね。
※NDロードスターは全長3,915mm×全幅1,735mm×全高1,235mm


次世代リトラクタブルヘッドライトは、フェラーリ・デイトナSP3に続く技術

早速エクステリアを見ていきましょう。

ボディカラーは新規開発色のヴィオラ・レッド(VIOLA RED)で、スタイリングはRX-7 FD3SをイメージさせるICONIC SPコンセプトですが、個人的に一番注目していたのはフロントヘッドライトが瞼のようにスライドするリトラクタブル式を採用していること。

従来の縦に格納・展開するNAロードスター風のリトラクタブルだと、空力特性に影響することはもちろんのこと、安全面という観点からも廃止となっているため、安全面を考慮したのが、このスライド式のリトラクタブルヘッドライト。

この技術は、フェラーリが世界限定599台のみ販売した新型デイトナSP3(Ferrari New Daytona SP3)にも採用されている技術ですし、何よりも男子が喜びそうなギミック要素でもあるため、仮に市販化されれば購入を検討する方も多いかもしれませんね。

なぜ具体的なエンジンスペックまでもが明らかに?

そしてこのモデルの一番の特徴が、ピュアEVスポーツカーではなく、軽量・コンパクトなロータリーエンジンを搭載するということ。

マツダによると、このロータリ技術は、水素など様々な燃料を燃やせる拡張性の高いロータリーエンジン「2ローターRotary-EVシステム」と呼ばれるもので、カーボンニュートラル燃料で発電し、搭載バッテリーは再生可能エネルギー由来の電力で充電されると、実質カーボンニュートラルでの走行が可能になるとのこと。

もう一つ、このモデルで興味深かったのが、具体的なエンジンスペックが明らかになっていること。

マツダによると、2ローターRotary-EVシステムが発生する出力は370psを発揮し、車体重量が1,450kgなのでパワーウェイトレシオは3.9、更に低重心なプロポーションにより50:50の前後重量配分により、優れた運動性能を実現するとのことで、もしかするとこのスペックでの市販化を想定してのコンセプトカーなのかもしれません。

またスポーツカーでありながら、屋外のレジャーを楽しむとき、また災害時の電力供給が可能というのも魅力ポイントの一つとなっています。

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Reference:Nissan, Mazda, CARSCOOPS①