意外な事実?レクサスの語源は「ラグジュアリー&エレガンス」等の造語ではなく「アレクシス」という人の名前だった!更にレクサスは過去に「酷い車を売っていた」ことも?

(続き)レクサスブランドとして、アメリカでまず販売されたのはLS400

こうしてレクサスというブランド名が無事決まり、莫大な開発費を投じることでアメリカ市場に向けた戦略車が発売されることになるわけですが、その記念すべき1台目が1990年に登場したLS400 V8(Luxury Sedan)。

日本ではセルシオに相当するフラッグシップセダンですが、当時の車両本体価格は35,350ドル(日本円に換算して約510万円)。

これは当時のインフレを考慮すると約83,000ドル(日本円に換算して約1,200万円)になるとのことで、興味深いことに、2024年モデルの新型LS500[RWD]の80,685ドル(日本円に換算して約1,160万円)に近いんですね。。

このモデルは当時、トヨタの常軌を逸した細部へのこだわりと高い品質により、アメリカ市場におけるBMWの販売が29%減少し、メルセデスベンツの販売が19%減少するなど、レクサスLSの効果は相当に大きかったと云われています。


レクサスは勢いをつけてESやSCを販売

その後レクサスは、LSよりも更に安価なセダンとして、1987年にトヨタ・カムリをベースにしたES250を発表し、1991年には3番目として2ドアクーペタイプのSC400を発表・発売。

このSC400には、当時のLS400と同じV8エンジンをフロントアクスルの後ろに搭載した関係で、事実上ミドシップエンジン車両に。

そして1992年中頃には、SC300と呼ばれるモデルが発表され、エンジンはA80スープラや後のGS300と同じ2JZ-GE型となる直列6気筒エンジンが搭載され、レクサス唯一のMTモデルとしてラインナップされ大ヒット。

初代SCが売れたことで、2代目はオープン2ドアにアップデートされたのだが…?

これに調子づいたレクサスは、1999年の東京モーターショーにて、ソアラをベースとする2代目SC430を発表するわけですが、このSC430の完成度が「レクサス史上最も酷い車」として販売され、3代目へと発展することなくすぐに販売終了したのだそう。

具体的には、SC(スポーツ・クーペ)と称していながらも「ターゲット層が明確ではなかった」ということや、サスペンションのチューニングがお粗末であり、ぐらぐらと予測不可能な動きをすることが散見。

更には、排気量4.3L V型8気筒自然吸気エンジンと大排気量エンジンを搭載しているにも関わらず、最高出力288hp/最大トルク430Nmと低いスペックで、トランスミッションは相性の悪い6速AT、それでいてコンパクトなサイズ感なのに1,800kg以上と重く、ブレーキング性能も全く効かなかったことから「SC430はとても酷いカタログモデルだった」と酷評されてきました。

ちなみにSC430の販売価格は、当時68,000ドル(日本円に換算して約980万円)と超高額で、当時のインフレを考慮すると95,000ドル(日本円に換算して約1,370万円)と新型LX600などが購入できるレベルとなっています。

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Reference:Toyota, CARBUZZ