マツダデザイナー「なぜアイコニックSPのヘッドライトをリトラクタブルにしたのかって?カッコいいからに決まってるでしょ!理屈じゃないんだよ」

(続き)マツダデザイナーの中山雅 氏が生み出したアイコニックSPコンセプトについて

引き続き、マツダデザイナーである中山雅 氏が生み出したアイコニックSPコンセプトについて見ていきましょう。

リトラクタブルヘッドライトを採用した理由は「カッコいいから」

今回のアイコニックSPコンセプトで一番のポイントになったのが、「なぜ、リトラクタブルヘッドライト(別名:ポップアップヘッドライト)を採用したのか」ということ。

これについて中山氏は「ライトは上げた方が良いでしょう!カッコいいじゃないですか!そこに理屈はありませんよ。マツダは、今後も理屈では語れないようなデザインを生み出していく。心に響くデザインを作っていく」とコメントしていたのが印象的。

なおリトラクタブルヘッドライトは、事故衝突時に歩行者保護の観点で、ライト自体が突起となっていて危険であることや、固定式ライトに対して製造コストが高いという理由から廃止に。

しかも、日本車でリトラクタブルヘッドライトを最後に廃止にしたのがマツダRX-7だったことも、今回のアイコニックSPコンセプトと何か特別な縁があったのかもしれませんね。

量産モデルで規制を回避したフェラーリモデルも”SP”の名が付く

なお参考までに、リトラクタブル式ながらもヘッドライトが「上がる」のではなく、”瞼(マブタ)”のようなリトラクタブル風で法規制を回避したのが、フェラーリが世界限定599台のみ販売したデイトナSP3(Ferrari Daytona SP3)。

Ferrari Daytona SP3

仮にアイコニックSPが量産モデルとしてラインナップされる場合、デイトナSP3のようにマブタ式のヘッドライトとなるのか、はたまた全く別物となる固定式ヘッドライトになるのかも注目です。


中山氏「早くこの車(アイコニックSP)を世に出したい」

ちなみに中山氏は、次なる量産化に向けた車のプロジェクトとしてアイコニックSPコンセプトを名指ししていて、「この車を早く世に出したい」ともコメントしていることから、同氏の中では既に具体的なビジョン等も掲げているのかもしれませんね。

マツダは、2024年2月1日より新世代ロータリーエンジンの開発グループを復活させ、次世代ロータリーモデルの市販化に向けて前に進んでいくかと思いますが、仮にアイコニックSPの量産モデルが市販化されるのであれば、私も前向きに購入を検討したいところ。

他に所有するホンダ新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)や、日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)、そしてレクサスIS500 F SPORT Performnaceのように、様々なハードル・条件が設けられるのではないか?と推測しますが、限られた人生の中で「マツダのスポーツモデル」は経験したいですし、他のスポーツモデルとの違いは何なのかもインプレッションできればと思います。

REの新しい物語の序章として、2024年2月1日付で、パワートレイン開発本部パワートレイン技術開発部に「RE開発グループ」を復活させました。

新生のRE開発グループでは、REを発電機用として継続的に進化させ、主要市場での規制対応やカーボンニュートラル燃料対応などの研究開発に取り組みます。

via:MAZDA

FIRST LOOK: Rotary-Engine Mazda Previews Next RX-7

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Reference:motor1.com