ホンダ新型N-BOX Custom(JF5)で往復300km以上のロングドライブ!この車は世間が求める「安全装備の良し悪し」よりも「走りの楽しさとホンダのプライド」が伝わってくる一台だ

(続き)ホンダ新型N-BOX Customターボ(JF5)でのロングドライブで気付けた強みとは?

引き続き、ホンダ新型N-BOX Cusotmターボ(JF5)でのロングドライブで気付けた強みなどを見ていきましょう。

アイポイントと車体重心の低さも、走りの安定感を提供するためには必要な要素?

続いては、これは前回のブログでもお伝えした通り、運転席に座ったときのアイポイントの低さは、競合モデルのデリカミニやムーヴキャンバスに比べて低く、軽トールワゴンを運転している感覚が最も遠いのがN-BOXなんですね。

何とも説明が難しいのですが、ステップワゴン(New STEPWGN)やZR-Vなど、ここ最近のホンダのラインナップモデルは、運転席に座ったときの着座位置が競合モデルに比べて低く、その理由も重心位置を低くすることにより、ホンダ本来の強みであるコーナリング特性を高めたり、荷重移動を考慮しているからなのかもしれません。

あくまでも素人目線ではありますが、N-BOXを運転していて、高い速度域でRの大きいカーブに差し掛かったとき、足回りの軋みの小ささと、車体が外側に膨らんでいくような挙動の小ささは先ほどの2車種に比べてN-BOXの方が最も優秀。

この挙動もおそらく、先程のサスペンションアームの角度やタイヤの設置面積が絡んでの話だと思いますが、トータル面で見ても新型N-BOXの進化・強化は改めて”見えない部分”に集中しているのだと思われ、「走っていて楽しい・気持ちイイ」と感じる仕上がりになっているのは確かだと思います。


昨今の新型車は「先進装備」を求め過ぎてしまい、ドライバーをダメにする機能が増えすぎた

ぶっちゃけ今の軽自動車や普通乗用車は、走りに力を入れるというよりも「事故を起こさないための安全装備に力を入れている」という印象で、各社しのぎを削っていることは十分理解しているものの、その一方で安全装備に依存し過ぎてドライバーの注意力が低下しているようにも感じられます。

あまりこの表現は良くないと思うのですが、昨今の安全装備は「あまりにも便利過ぎて、ドライバーをダメにする機能が多くなってきた」のが正直なところ。

事故を起こさないために、車もどんどんお金をかけて安全性を高めることは悪くないと思いますが、私たちや国(厳密には国土交通省)が車に求める基準・ものさしが、いつの間にか「安全装備の有無・安全装備の精度」へと変わってしまい、車本来の楽しさが失われてしまっているのではないか?と感じても不思議ではないと思うんですね。

自分は今まで、N-BOXの「何を」見てきたのだろうか…

それだけ世間の車に対する考え方が大きく変化してきたのだと思いますが、その中でホンダを始め、日本で最も売れているN-BOXは、そういった考えに敢えて逆らいつつも、安全装備にも力を入れ、ホンダとしてのプライドがひしひしと伝わってくる車であることを確認。

そして、そんな車本来の良さを納車されて「半年以上」経過したタイミングで”今さら”気付かされた自分に呆れてしまい「もっとも車と向き合わなければ…」と思わせてくれる、そんなロングドライブでした。

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