トヨタ・ヴォクシー/ホンダ・ステップワゴン/日産の新型セレナ(C28)を同時所有したオーナーの本音「どれが一番使い勝手が良かった?」
(続き)ミドルサイズミニバン御三家で最も使い勝手が良いのは?
引き続き、ミドルサイズミニバン御三家を同時所有したオーナーが、各モデルの使い勝手について評価していきましょう。
日産の新型セレナ(C28)の使い勝手を評価
続いて、3番目に納車された日産の新型セレナ e-POWER LUXION・3列7人乗り[2WD]を見ていきましょう。
燃費性能やドライビングフィール、積載性、シートレイアウト、小回りなどのサイズ感を5段階評価していくと以下の通り。
サイズ感(取りまわし含む):★★★★★
シートレイアウト:★★★☆☆
ドライブフィール:★★★★☆
燃費性能:★★★★★
積載性:★★★★★
装備面:★★★★☆
価格面:★★★☆☆
総合評価(平均点):4.0点/5点満点
こうして見ると、セレナ(C28)の総合的な評価は5点満点中4点とある意味で平均的。
最も全幅が小さくて取り回しも良く、それでいて積載性は最高
セレナ(C28)の場合は、ミドルサイズミニバン御三家で最も全幅が小さい全長4,765mm×全幅1,715mm×全高1,885mmなので、狭い道での使い勝手は最高。
ただ、運転席からの見晴らしや着座位置の高さから考えると、とても全幅1,715mmのコンパクトなボディに思えないところが不思議な部分であり、ある意味でミドルサイズミニバン御三家では最もサイズ感が掴みづらかったモデルだったように感じました。
そしてこの車の真骨頂ともいえるのが、唯一電動パワーバックドアを採用しない代わりに、他のミニバンでは採用していないデュアルバックドアが設定されていること。
このデュアルバックドアのおかげで、後方の壁との距離が近い立体駐車場であっても、3列目シートに人を乗せた状態であっても、上の画像の通り「空いたすき間を埋める」かのごとく荷物を収納することができるので便利。
荷物をパンパンに積める際には、やっぱり手動の方が良い
他のヴォクシーやステップワゴンだと、パワーバックドアでの開け閉めになってしまうため、荷物が多少なりとも開口部からはみ出てしまうと安全装置が働いてしまい、ドアを閉め切ることができずに再び開いてしまうんですね。
しかし、手動且つデュアルバックドアのセレナ(C28)であれば、多少なりとも開口部からはみ出るような収納であっても、ちょっとしたパワープレイで閉め切ることができるので、最も積載性と使い勝手の良い車だと考えています。
もちろん、セレナ(C28)のもう一つの特徴でもあるドライビングサポート・プロパイロット2.0も高く評価すべきなのですが、それ以上に「使い勝手」というテーマで考えると、一番高く評価すべきなのは荷室の使い勝手とバックドアの使い勝手が圧倒的だったと考えています。
ミドルサイズミニバン御三家を同時所有した上で、総合的に見てどれが一番使い勝手が良い?
以上が、ミドルサイズミニバン御三家を同時所有した上でのインプレッションとなりますが、ファミリーカーや送迎目的(習い事や大会などの送迎も含む)など、様々な用途で使ってみての総合的な評価で考えると、1番がトヨタ・ヴォクシーで、2番が日産セレナ(C28)、そして3番目がホンダ・ステップワゴンという結果になりました。
どれも甲乙つけがたく、それぞれの良さ・悪さや得意・不得意があるので、そういった意味ではミニバン御三家を全て所有して普段使いして良かったと思いますが、大きく重要視されるであろう価格面や、ファミリーカーとして寄り添った仕上がりはヴォクシーが一番良かったように思います。
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