北米トヨタが新型プリウス/RAV4のPHEVモデル名を「プライム(Prime)」→「PHEV」に変更へ。スバル新型クロストレックのサイドミラーが振動するとして訴訟問題に
(続き)とある問題により、オーナーがスバルを訴える事態に
続いて、スバルのアメリカ法人であるスバル・オブ・アメリカが販売する、現行アセント (Subaru Ascent)と新型クロストレック (New CROSSTREK)について問題があったとして訴訟問題へと発展しています。
今回の訴訟内容において「スバルは、以前より問題を認識していましたが、顧客が購入時またはリース時に顧客に説明・開示しなかった」とユーザーが主張しています。
具体的にどういった問題で訴訟問題に発展したのでしょか?
オーナー「クロストレックやアセントのサイドミラーが振動して、後方視界が確認しづらい」
アメリカ在住のケイトリン・ロビンソン氏は、2024年モデルの新型クロストレックを所有するオーナーでもありますが、同氏によれば「クロストレックの運転席側のドアミラーが揺れて振動し、実質的に使用できない状態になっている」として、スバルを訴えています。
同氏は、今回の問題は単に個人的な不便さが感じるだけでなく、クロストレックやアセントといったモデルにも影響していると主張しています。
始まりは2024年7月15日、アメリカ・テキサス州セルマのギルマン・スバルというディーラーにて、同氏は2024年モデルのクロストレックを購入。
納車直後、彼女は高速道路を走行する際、運転席側のミラーが揺れたり振動したりすることに気付き、「この絶え間ない動きにより、ミラーに写る左右の後方視界がぼやけて見え、交通状況を確認する能力を妨げている」と主張しています。
サイドミラーの視界不良だけでなく、スバルディーラーの対応にも不満
その後2024年8月、彼女は運転席側のミラーアセンブリを交換するため、スバルディーラーに訪問しましたが、残念ながら、新品に交換してもこの問題が解決することはなったとのこと。
彼女がギルマン・スバルディーラーに苦情を申し立てたところ、販売店からは「これ以上何もできない」と告げられたそうです。
その回答を聞いた彼女は失望したため、現在、自分以外にも同じ問題を抱えている現オーナーと過去のオーナーを集めて集団訴訟を起こしているとのこと。
決して大きな事故が起きたわけではなく、サイドミラーの振動及びディーラー側の対応に不満を感じて訴訟が起きるのはアメリカらしいところですが、これが臆病な日本人であれば、このような訴訟に発展することは無さそう。
メーカーはこの問題を既に把握していた?だけどリコールなどは届け出されていない?
ちなみに彼女は「スバル(メーカー)は、今回のミラーの揺れや振動の原因となる安全上の欠陥を認識しているにもかかわらず、ディーラーに適切な修理を指示せず、リコールも開始していない」と主張。
※米道路交通安全局(NHTSA)にも、複数の顧客からの苦情が提出されている模様
訴状によると、揺れの原因はミラーハウジング自体に使用されている材料の欠陥、またはミラーハウジングの構造上の欠陥にまでさかのぼることができるとのこと。
原告は、この欠陥は「極めて危険である」と指摘し、運転者の注意をそらし、「特に夜間に距離を正確に判断したり、潜在的な危険を特定したりすることが困難になる」と述べています。
この集団訴訟に関与する所有者たちは、実際の損害や付随的損害、結果的損害、懲罰的損害、および衡平法上の救済を求める命令を求めていて、これには2024年モデルのクロストレックとアセントモデルを新車に交換するか、欠陥のある車を修理するほか、明示的な保証とサービス契約を延長することが含まれる可能性があるそうです。
1ページ目:北米トヨタのPHEVモデルの名称「プライム(Prime)」が廃止へ!一体なぜ?
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Reference:motor1.com, CARSCOOPS