2年ぶりに受注再開した日産の新型フェアレディZ (RZ34)の売行きは好調なのか?実際に販売店にて確認してみたら思いもよらぬ結果に!
(続き)購入前から色々とハードルの高い日産の新型フェアレディZ (RZ34)
引き続き、受注再開となるMY25モデル・日産の新型フェアレディZ (RZ34)について見ていきましょう。
標準車の申込は埋まっていないが、Z NISMOの人気が凄い
先程の「8割程度しか申込が埋まっていない」フェアレディZですが、これは標準車(ベースグレード/version S/version T/version ST)のことを指していて、一方でNISMOは30件以上の既存顧客から申込が入っているそうです。
やはり市場にほとんど出回っていない希少車種であることや、NISMOの6速MTモデルの登場がほぼほぼ絶望的になっていることから、慌ててNISMOの抽選に申込している方がいるのかもしれませんね。
標準車の抽選枠が埋まっていない理由は、ボディカラーの制限が大きく影響している模様
そしてもう一つ意外だったのが、今回標準車の枠が完全に埋まっていない要因に「ボディカラーの制限があるから」。
先述にもある通り、上期分は「ミッドナイトパープル」「432オレンジ」「ステルスグレー×スーパーブラックルーフ2トーン」の3色が選択不可で、他の新色となる「ワンガンブルー」や「バイブラントレッド×スーパーブラックルーフ2トーン」「ブリリアントホワイトパール×スーパーブラックルーフ2トーン」は選択できる状態です。
しかしながら、今回の受注再開と共に多くの問合せがあったのは「ミッドナイトパープルのRZ34」だそうで、「このボディカラーが選べないのであれば、次回下期の抽選に申し込む」「ミッドナイトパープルのZが買えないなら要らない」といったお客さんが非常に多かったそうです。
もしもミッドナイトパープルが選択できていたら、抽選枠は全て埋まっていた可能性が高いですし、MY25モデルの目玉モデルであることを象徴するカラーなのだと思いますが、そう考えると日産は経営戦略を見直した方が良いのでは…と思うんですね。
ようやく受注再開で注目度も勢いも付けられる今だからこそ、ミッドナイトパープルも選択可能にすることで相乗効果が生まれていたはずなのに、この勢いを失速させてしまうところが勿体ないですし、「顧客を逃している」「売上低迷」の要因に繋がっているのではないかと思います。
新色ワンガンブルーの注目度はそこまで高くない?
一方で、個人的に気になっていた新色のワンガンブルーですが、地域柄もあるのかもしれないのですが、こちらの注目度はそこまで高くない模様。
やはりモノトーンカラーで上半分が引き締まっていないからなのか、MY25モデルで申し込みが多いのは以下のカラー。
・ミッドナイトブラック
・ブリリアントホワイトパール×スーパーブラックルーフ2トーン
定番どころとなるリセールカラーのホワイトとブラックに集約している印象で、モノトーンカラーともなると先程のミッドナイトパープルや432オレンジといった非現実的でスポーティなカラーがRZ34にはマッチしているのかもしれませんね。
但し、MY25モデルでイカズチイエローやセイランブルーを待ち望んだ人も
ちなみにMY25では廃止となってしまったイカズチイエロー×スーパーブラックルーフ2トーンと、セイランブルー×スーパーブラックルーフ2トーンですが、やはり今回の受注再開のタイミングで購入を望んでいた人も多かったとのこと。
これら2種類のボディカラーはRZ34のイメージカラーでもありましたから、「何で廃止にしちゃったの?」と不満を漏らすユーザーもいたそうです。
何だかんだ言われているが、これだけ厳しい経営状況で新型Zを受注再開にしたことは奇跡
発表直後から、何かとユーザーからネガティブな意見が聞えてくるフェアレディZ (RZ34)ですが、非常に厳しい経営状況にある日産が、台数見込みの薄いスポーツカーを意地でも受注再開した背景には、「スポーツカー市場を盛り上げたい」という想いがあるからだと思いますが、まずは「生産・販売終了せずに受注再開したことが奇跡」だと思う方が良いのかもしれません。
ぶっちゃけ、このまま本当に下期まで生産できるかもわからない状況ですし、最悪の場合、「ミッドナイトパープル」や「432オレンジ」、「ステルスグレー×スーパーブラックルーフ2トーン」の受注を受け付けずに生産終了することも考えられるわけですから、今のうちに購入しておくの一つなのかもしれません。
1ページ目:受注再開する新型フェアレディZ (RZ34)は、そもそも誰でも買えるのか?