(豪)トヨタC-HRのみに3万台超え、そしてメルセデスベンツ新型Sクラス/Gクラス/Cクラス/AMG GT等に1万台超えの大量リコール!メルセデスはエンジン関連で不具合が発生している模様

ディーゼルエンジンを対象に火災が発生する恐れアリ

続いては、メルセデスベンツ新型Cクラス/GLEクラス/Sクラス/GLSクラスのディーゼルモデル9車種・計10,339台に大量リコール。

不具合内容としては、ディーゼルエンジンに搭載されているクーラントポンプにおいて、軸受けシールの設計が不適切なため、作動の制御が行われている負圧回路へ冷却水が浸入し、負圧回路の関連部品が作動不良を起こすことがあるとのこと。

そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯する、出力が低下する、ブレーキ倍力装置の機能が低下する等の不具合が発生し、排気ガスの再循環装置(EGR)制御用の電磁バルブに作動不良が発生した場合においては、MIL点灯と共に排ガス
が悪化し、更に短絡が発生すると発熱して周囲を溶損させることで、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

対象モデルをしっかりとチェックしていこう!

なお、気になる対象モデルは以下の通り。

これによる事故は起きていないものの、既に7件の不具合が発生していて、ドイツ本社からの情報により明らかになっています。

【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象者台数]

[C220d]
・LDA-205014/W1K2050142F969253~W1K2050142F969254/令和2 年 4 月 20 日~令和2 年 10 月 12 日/2台(右ハンドル)

・LDA-205014/W1K2050142R567129/令和2 年 6 月 10 日/1台(右ハンドル)

・3DA-205014/W1K2050142R570460~W1K2050142R619009/令和2 年 3 月 4 日~令和3 年 2 月 8 日/814台(右ハンドル)

・3DA-205014C/W1K2050142R570694~W1K2050142R607760/令和2 年 3 月 4 日~令和3 年 3 月 22 日/97台(右ハンドル)

[C220dステーションワゴン]
・3DA-205214/W1K2052142F998266~W1K2052142F999806/令和2 年 2 月 28 日~令和2 年 3 月 19 日/32台(右ハンドル)

・3DA-205214/W1K2052142G000276~W1K2052142G089582/令和2 年 2 月 28 日~令和3 年 8 月 10 日/307台(右ハンドル)

・3DA-205214C/W1K2052142G000304~W1K2052142G082818/令和2 年 3 月 2 日~令和3 年 4 月 3 日/49台(右ハンドル)

この他の対象車両については、コチラにて掲載されています。

改善措置としては、全車両、EGR制御用の電磁バルブを新品に交換し、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換え、また、負圧回路の点検を行い、冷却水やエンジンオイルが浸入している関連部品は新品に交換を行うリコール作業を実施するとのことです。


オーストラリア市場向けのトヨタC-HRに3万台超えの大量リコール!

最後は、オーストラリア市場向けとして販売されていた2016年式~2020年式のトヨタC-HRに1車種・計30,341台の大量リコール。

リコール内容としては、ADRコンプライアンスに必要なステッカーが貼付されておらず、これにより車両がオーストラリアの設計規則に準拠していないこととなるため、早急に全対象のモデルにステッカーを貼付する必要があります。

車両が停車したり、エンストするといった不具合ではないため、これといった不具合は無いものの、体裁として規則に準じていないモデルがオーストラリアの公道を走行することは問題となるため、この点は早急に対応されるのではないかと考えられます。

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Reference:国土交通省①Drive