アメリカで密かに注目されているトヨタ・オリジン。2JZエンジン搭載&観音開きドアを標準採用した希少な4ドアセダンで、「25年ルール」解禁後は高額値で取引される可能性も?

引き続きトヨタ・オリジンの内外装をチェックしていこう

引き続きトヨタ・オリジンをチェックしていきましょう。

ベースとなるモデルは、1990年代後半に販売された高級セダン・プログレ(Progres)のプラットフォームが流用され、他のモデルでいえばブレビスやアルテッツァ(北米版レクサスIS)などにも採用されていました。

現代のトヨタではほとんど見ないであろう縦型基調のテールランプは、アメ車や日産の初代セドリックを彷彿とさせるものがあり、個人的にはこういった旧世代セダンは非常に好み。

今となっては4ドアクーペやファストバックが非常に多くなりましたが、ここまで伸びやかで水平基調を意識したセダンは珍しいと思います。


エンジンは3リッター直6の2JZ

そしてこのモデルのもう一つの特徴がエンジン。

実はこのモデル、排気量3.0L 2JZ-GE型VVT-i直列6気筒自然吸気エンジンが搭載され、トランスミッションは4速ATのみをラインナップ。

具体的なエンジンスペックまでは不明ですが、現代ではちょっと考えられないような、当時の時代だからこそ直6NA&コーチドア&4ドアセダンが実現できたのだと思います。

内装もベージュ系で中東辺りが好みそうなレイアウトですが、やはり上級セダンということもあってラグジュアリー。

今となってはトヨタディーラー(販売チャネル)が全車併売化になったため、カローラシリーズはトヨタカローラのみ、ハリアーやアルファードはトヨペットのみ、ランドクルーザーはトヨタ自動車のみといった制約はありませんが、当時の販売チャネルによる販売車種の制限があったときは、オリジンはそういった制約など一切なく、どのトヨタディーラーでも購入できる特別な一台でした。

ちなみに当時の車両本体価格は約700万円ほどと、新型GRスープラRZに近い価格帯となっていますが、今後このモデルも更に高騰する可能性があるとして、ヤフオクでも568万円ほどで出品されているほど。

さすがにスカイラインGT-Rや80スープラ、スバル・インプレッサ22B STiのように1,000万円以上の価値があるかは微妙なところですが、25年ルールの解禁年となる2025年には、新車価格に近い金額もしくはそれ以上にて取引される可能性がある一方、日本国内では盗難被害に遭う恐れもあるため、管理には十分注意してほしい一台です。

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Reference:CARSCOOPS