フルモデルチェンジ版・日産の新型エクストレイルe-POWERとトヨタ新型クラウン(235系)の内装比較が話題に?それだけエクストレイルの質感は大幅に向上したということに

SNSでは、日産の新型エクストレイルとトヨタ新型クラウンの内装を比較している例が多い?

そして日産の新型エクストレイルe-POWERで一番の驚きが質感とドライバーを意識した作り。

先代T32型から大幅に進化した12.3インチフル液晶メーターや、12.3インチのNissanCONNECTナビゲーションシステムなど、先進的な装備はもちろんのこと、インパネやダッシュボードには合成皮革を上手く活用し、更に物理スイッチなども直感的に操作しやすいように考えられたレイアウトに仕上げられているため、改めて「日産かなり頑張ってきたな」と驚かされるばかり。

国内の自動車メーカーでは、トップクラスの質感の高さと上手い魅せ方を持つ日産ですが、なぜかSNSなどでは、新型エクストレイルの質感の高さを比較するため、2022年7月15日に発表されたばかりのフルモデルチェンジ版・トヨタ新型クラウン(Toyota New Crown、235系)が使われる場面も多数。


新型クラウンもよく考えられたモデルだと思う

確かに新型クラウンも、今回のフルモデルチェンジでクロスオーバー(SUV)というカテゴリになりますし、発表されたタイミングも非常に近いことから、比較の対象としやすいのかもしれないのですが、どういった理由で内装比較の投稿が増えたかは不明。

一つ考えられるのは、「設定価格に対しての質感の高さ・低さ」をみているのだと考えられ、約319.9万円~約504.7万円で販売されるエクストレイルの内装の質感と、435万円~640万円で販売されるクラウンの内装の質感でどれだけ異なるのか?を見ているのだと思われます。

ただ、それぞれの車種の設定価格に対して「搭載されるパワートレインや安全装備、コンセプトや方向性(スポーティな走り?オフロードチックな走り?等)」は大きく異なるため、必ずしも価格帯と内装の質感がリンクするとも言い切れないのが正直なところ。

とくにクラウンの場合は、「クラウン=高級車」というイメージが染みついていることもあり、特にSNSやYahoo!ニュースのコメント欄では「クラウンの内装は高級感があって当たり前」という前提条件のもとで評価するものが多いのも正直なところ。
※クラウンの開発側も、これまでのクラウンとは全く別のモデルであり、過去のクラウンのイメージを取っ払って開発を進めてきたため、「クラウン=高級車」というイメージも敢えて無くしているのかもしれない

ちなみに、新型クラウンの内装に関するコメントで非常に多いキーワードが「プラスチック」ですが、これもプラスチックパネルの使い方・魅せ方に加え、開発者側がどのような意図でプラスチックを使用しているのかも気になるところですし、一方でそれだけ内装で酷評されるということは、今後の一部改良やマイナーチェンジに向けて品質向上にもつながることを意味するため、そういう意味では「ユーザーがどのようなものを求め、どうすれば満足してもらえるのか」を形にしやすいモデルなのかもしれませんね。

何れにしても、今回のSNSのように新型エクストレイルと新型クラウンの内装を比較するということは、それだけエクストレイルは「クラウンと比較されるほどに質感を高めてきた」「クラウン以上に高い質感を持つモデルと認識されている」のだと考えられます。

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