トヨタ新型ハリアーの生産が間に合わず2023年モデルに切り替えるための「注文取消し(オーダーカット)」が大々的に報道される→公式HPでは中古車情報を掲載する異例の事態に

トヨタ新型ハリアーの注文取消し(オーダーカット)は、販売店側も非常に苦しい状況に立たされる

先程の内容は、消費者・ユーザー側の話になるわけですが、一方で販売店側としては、メーカーから「部品・半導体不足で生産が間に合わないので、一部改良後のトヨタ新型ハリアーに注文を切り替えてほしい」という書面一枚が送られ、これに対して大量の顧客を抱える販売店スタッフさんは、一人ひとりにメールやライン、電話などにて謝罪・再度交渉しなければならず、おまけに価格上昇分をディーラーで負担しなければならないという理不尽な対応をしなければならないため、精神的・肉体的な負担は販売店側の方が非常に大きいと思うんですね。

もちろん、メーカーが新車販売・生産・出荷しなければ、販売店としては新車の注文を受け付けることはできないですし、メーカーあってのディーラーであり、顧客あってのディーラーだと思うのですが、その一方でメーカー側も、ディーラーあってのメーカー、顧客があってのメーカーであることは同じであり、改めて販売店や顧客側といった「人」への適切なフォロー・対応をどのようにすべきかを考えていくのも重要ではないか?とも思ったり。


新型ハリアーの注文取消しは序章に過ぎない?

おそらくこの注文取消し(オーダーカット)は序章に過ぎず、今後他のモデルでも同様のことが起こることも考えられますし、顧客や販売店側も「部品・半導体不足なのはわかるが、販売方式や調達方法などを見直してほしい」という意見も出てくる可能性もありますから、この点はメーカー側も今後どのように考えているのか「見える化」してほしいところですね。

ハリアーの公式ホームページに「新旧ハリアーの中古車情報」が掲載される事態に

そしてこれも驚きだったのが、実はトヨタ公式ホームページを見ていくと、ハリアー専用ページだけ中古車情報が掲載されているんですね。

基本的にはトヨタ認定中古車として取り扱っている新旧ハリアーになるわけですが、それだけメーカー側も新車を生産・出荷できる状態ではなく、少しでも顧客側に即納できるような配慮として、中古車情報を掲載しているのだと思いますが、この情報をどれだけの方が知っているかは不明ですし、トヨタの新車カーラインナップで中古車情報が掲載されるのはちょっと異例。

それだけメーカー側も追い込まれているのだと思われますし、メーカーなりに様々な対策を講じているのだとは思われますが、納期問題で何かとピリピリしている状況下で、今後トヨタ側はどのような対応を実施していくのか注目したいところです。

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Reference:ロイター通信