(2023年)フルモデルチェンジ版・ホンダ新型パイロットが世界初公開!初の「隠れ家的なシート」とは?見た目は新型ヴェゼルの「兄貴分」風でマッシブに

(続き)ホンダ新型パイロットの内外装をチェックしていこう

そして今回のフルモデルチェンジで一番の注目処が、オフロード志向の特別グレードとなるトレイルスポーツ(TrailSport)が追加されたこと。

おそらくスバルのウィルダネス(Wilderness)やトヨタ新型ランドクルーザー300のGR-Sに対抗するグレードだと思われますが、トレイルスポーツが登場することに合わせて、ホンダ新型パイロットのベースとなるシャシー剛性向上とホイールベースの延伸(2,891mm)、トレッド幅を拡大して安定性を向上しています。

更にフロントの縦方向8%、リヤの縦方向29%の剛性向上を図り、この微調整によってフロントのマクファーソンストラットとリアの新マルチリンクサスペンションとともに、標準グレードのパイロットがより洗練され、オフロードだけでなくオンロードでの運転に適した車両へと進化しているのも特徴の一つ。

オフロードでの走破性を高めるため、最低地上高も更にアップ

そしてトレイルスポーツグレードでは、専用カラーとなるディフューズド・スカイブルーが新規設定され、ヴィジュアルアップデートだけでなくオフロードでの能力を標準グレード以上に発揮するため、最低地上高を20mm以上高くし、アプローチアングルやディパーチャーアングル、ブレークオーバーアングルを改善。

この他、独自のスタビライザーバーは、関節運動とオフロードの快適性のために最適化されていて、専用のスプリングレートとダンパーチューニング、足もとにはコンチネンタル製テレインコンタクトAT(265/60R18)タイヤ、TrailWatchカメラをパッケージングしています。


内装も上質に!そして「隠れ家的なシート」の正体とは?

インテリアについては、オレンジのカラードステッチやバッジ、オールシーズンカーペットにより、泥や砂、雪に覆われたブーツからインテリアを保護。

そしてシートレイアウトについては、2列目3列目ともにシートベンチが採用される3列8人乗りをラインナップ。

座席を最大限に活用することなく、もう少しゆとりのあるシートアレンジにしたい場合は、中央列のセンターシートを折り畳み、カップホルダー付きの大きなセンターアームレストにすることも可能。

2列目から3列目へとウォークスルーを利用したい場合は、センターシートを完全に取外して床下に収納できるといった隠れ家的なアレンジも可能とのことですが、床下収納はステップワゴンでも採用されているためホンダの得意分野ですね。

そして荷室スペースに関しては、3列目を折りたたんだ状態で635Lを確保し、2列目を倒せば最大3,219Lのスペースを確保することが可能になっています。

コックピットはシンプルながらも上質に

そしてこちらはコックピット周り。

画像を見ての通り、運転席のメーターは新型ステップワゴンやシビック、ZR-V同様に10.25インチのフルデジタルメーターを搭載し、センターナビゲーションディスプレイは残念ながら9インチのHonda CONNECTディスプレイ。

北米ホンダが2022年11月に発表する新型アコード(New Accord)のような12.3インチナビゲーションディスプレイを搭載しないのは残念ではあるものの、Apple CarPlay/Android Autoを標準装備したり、BOSE製プレミアムオーディオシステム(12スピーカー)を搭載するところはグッド。

世界初となるエアバッグシステムとは?

この他にも、多くの荷物を運ぶために安全性は不可欠で、フロントニーエアバッグを含む8つのエアバッグを標準装備。

そして次世代の助手席側フロントエアバッグは、頭を支えて回転を最小限に抑えることを目的とした2つのアウトサイドチャンバーを備えた3チャンバーデザインを採用していて、これによって斜め正面衝突に伴う重度の脳外傷のリスクを軽減することが可能とのことで、世界初のエアバッグシステムになるそうです。

最後に予防安全装備Honda SENSINGは、広角の90度カメラと120度の広角レーダーを採用し、これによって衝突防止性能が向上し、物体を認識する能力も向上。

更にブラインドスポットインフォメーション[BSI]や低速ブレーキコントロール、アダプティブクルーズコントロール[ACC]、レーンキープアシスト[LDA]なども全て標準装備となっています。

ホンダ関連記事

Reference:motor1.com, HondaUSA