フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ヴォクシーが納車されて8か月が経過!気が付けば走行距離は6,000km突破…不満や本音、満足に思っているポイントを見ていこう

(続き)トヨタ新型ヴォクシーが納車されて8か月経過してのインプレッション

ディスプレイオーディオはとにかく指紋だらけだが、それ以外は指紋がほとんど目立たない

これはトヨタ新型ヴォクシーだけに限らず、他のタッチパネル搭載車も同様のことが言えるですが、ディスプレイオーディオはとにかく指紋が目立つ一方、それ以外のエアコン操作系やセンターシフト、電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールドなどのスイッチ類がハードプラスチック系になるため(エアコンは一部シルバー加飾)、そこまで指紋が目立たないんですね。

車種によっては、チープ感を無くすためにピアノブラック調のオーナメントを用いたスイッチ類を採用しているものもありますが、個人的にハードプラスチックのスイッチは「チープ」というよりも、使い勝手などの実用性を考慮しているだけでなく、これから頻繁的に使用していく上での指紋などの見てくれのところで「そこまで目立ちにくい」というのが魅力ポイントだと考えています。

改めて新型ヴォクシーを8か月所有してみて思うのは、こういったプラスチックの物理スイッチは「実際に使う人のことを考えて良く作られたもの」だと感じましたし、指紋が目につきにくく、そこまで目立たなくすることも、競合を大きく引き離す絶対的王者の隠れた工夫点だと思っています。


2列目のキャプテンシート・オットマン操作はやっぱりカタめ

続いて、新型ヴォクシーの2列目キャプテンシートのオットマン操作がカタいことについて。

これは私たち大人が「カタイ」と感じるよりも、子供が一人で操作するのが難しいという意味で、小学校中学年~高学年(特に女の子)でもレバーを引き上げてオットマンを出すことが結構難しいんですね。

大人でも「確かにちょっとカタいな…」と思う部分もありますし、競合の新型ステップワゴンのオットマンは、軽くレバーを引き上げるだけで”スッ”と持ち上がってくれるので(もちろん子供も簡単に持ち上げていた)、この辺りの使い勝手においてはステップワゴンの方が良さげで、他の前後(左右)のスライド操作(ノア/ヴォクシーは前後スライドのみ)やリクライニング操作、そしてアームレストの使い勝手の良さにおいてもステップワゴンの方が上だと考えています。

乗り心地や走行性能など、何かに突出しているわけではなく、ミドルサイズミニバンとしての平均点を狙った一台

最後は新型ヴォクシーの総合評価について。

改めて納車されて8か月が経過して感じたことは、ヴォクシーは何かに突出したモデルではなく、全体的に平均点を狙ったクルマであること。

もちろん完成度としては非常に高いと考えていますが、乗り心地や加速感、安定性といった走りの面においては、競合の新型ステップワゴンに比べると劣る部分があり、(セグメントは異なりますが…)燃費性能や使い勝手の良さなどは、エントリーコンパクトミニバンの新型シエンタに比べて劣る部分はあるものの、評価がマイナスになるわけではなく、全体的に許容できるレベルの完成度に仕上げてきたところは”色々な意味で優秀”だと考えています。

ちなみに私が所有するヴォクシー×ステップワゴンの比較動画や、ヴォクシー×シエンタの比較動画なども、いつもお世話になっているクリエイターのYKTV【photograph】【car】チャンネル協力のもと公開していて、ブログでは紹介し切れないマニアックな部分も動画で公開していますので(特に振動や音、臨場感)、少しでも参考になりましたら幸いです。

【500万vs300万!?ヴォクシーとシエンタで乗り心地対決!エントリーミニバンとミドルサイズミニバンの違いは?【VOXY】【SIENTA】甲乙付け難い】

トヨタ新型ノア/ヴォクシー関連記事