トヨタ/レクサスが遂にフェイクMTを搭載したプロトタイプモデルを世界初公開!ベースはUX300eで不自然にレブカウンターを搭載…唯一実現できなかったのは「ガソリンの匂い」だけ

フェイクMTは「ショー目的」ではなく、将来のピュアEVモデルに搭載される可能性がある

引き続きフェイクMTモデルを見ていきましょう。

ミッションモデルの基本ともいうべき3ペダルも搭載。

ピュアEV×フェイクMTとはいえ、クラッチの重さやシフトフィールは内燃機関とそん色ないレベルなのか、それともクラッチの踏み込みが少し甘くともシフトアップもしくはシフトダウンができるようなイージーなものなのかも気になりますね(あとはクラッチ操作による微妙な速度調整もできたら凄い…)。

なおLexus Electrifiedのチーフエンジニアである渡辺剛 氏によれば、フェイクMTの開発期間は3年に渡り、この技術は「ショー目的」ではなく、「実際に将来のEVの一部に搭載される可能性がある」と説明。

以前噂されていた通り、レクサスのフラッグシップスポーツモデルで、新型LFAⅡとも云われているピュアEVスポーツカーLexus Electrified Sport Concept(レクサス・エレクトリファイドスポーツ・コンセプト)に搭載される可能性が高そうですし、仮にこの技術が搭載されるとすれば、個人的にも前向きに購入を検討したいところ。


実は日本の公道でも走っていた?

ちなみにフェイクMTを搭載していたモデルが、こちらのUX300eプロトタイプ。

「富士山303 ぬ 90-35」のナンバープレートを装着し、一見して普通のUX300eにも見えますが、まさか中身はフェイクMTを搭載したUXだとは誰も予想しておらず…もしかすると日本の公道にてテスト走行していたかもしれませんし、実際に現車を目撃していた方もいたかもしれませんね。

フェイクMTで唯一実現できなかったのは?

ちなみにこの技術では、先述にもある通り、3ペダル(アクセル・ブレーキ・クラッチ)や機能的なシフトノブ、電気モーターの回転数とは明らかに相関しないレブカウンターが採用され、エンスト機能、内燃機関特有のフェイクエンジンサウンドも実現していますが、唯一実現できなかったのが「ガソリンの匂い」とのことで、こればっかりは疑似的に再現するのは危険(変なデキモノとかできそう…)だと判断したのかもしれません。

ピュアEV×MTモデルは中国にて既に存在していた!

ちなみにピュアEV×マニュアルトランスミッションを搭載するモデルといえば、オペル・マンタGSEエクレトロモッドコンセプトが挙げられますが、量産仕様として本格的に販売されているのは中国BYDのe3のみ。

このモデルは、中国の自動車教習所向けに開発・製造されたもので、ピュアEV化が急速的に進む中国だからこそ実現したモデルだそうで、MTの自動車免許も同時に取得可能な環境に優しいモデルとして注目されています。

パワートレインは、38kWのバッテリーパックを搭載し、航続可能距離は350kmと中々に実用的、価格帯はMTモデルが約224万円(131,800中国元)/ATモデルが約241万円(141,800中国元)での発売となっています。

【Toyota And Lexus Developing Manual Gearbox For EVs】

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Reference:CARSCOOPS