日産の新型フェアレディZ(RZ34)納車&インプレしてからホンダ新型シビックタイプR(FL5)に乗ってみる。走りの楽しさや感動の大きさはFL5の方が大きいかも

ホンダ新型シビックタイプR(FL5)はやっぱり6速MTのシフトフィールが最高

続いては両車の違いが明確に出ているトランスミッション。

ホンダ新型シビックタイプR(FL5)は6速MTのみになり、日産の新型フェアレディZ(RZ34)は6速MTと9速ATの何れかから選択が可能になるわけですが、後者に関してはフェアレディZ新設定となる9速ATの完成度がどういったものなのか?ロングドライブでもこのクルマは疲れないのだろうか?という所に主眼を置いて購入しているので、タイプRの6速MTと比較すべきではないことは重々承知。

何れは6速MT仕様のフェアレディZのインプレッションもお届けできるとは思いますが、改めてシビックタイプRの6速MTを操作して走らせたときの「楽しさ」や「興奮」、そして「感動」は、他の車でそのハードルを超えることはなく、「今自分は車を操っている」という感覚を得られることで、公道での刺激を得られるのは6速MTのタイプRのみ。

6速MTは、ドライバーの心をワクワクさせてくれるような不思議な魅力を持っている

だからといってフェアレディZの9速ATが全く感動しないとか、走りの楽しさが感じられない、というわけではなく、フェアレディZの良さや魅力もありますが、初めて運転したときの心躍るようなドキドキとワクワク、「これが国産スポーツカーか…何か緊張してきたな…」と心の底から感じることができたのはタイプRであり、それに次ぐのがフェアレディZなので、その理由も6速MTが大きな要因だと思います。

だから、フェアレディZも6速MTモデルだったら、また印象は違っていたのかもしれないのですが、ここまでタイプRのストレスフリーな”スコスコ”なミッションを体感してしまうと、フェアレディZの6速MTの期待やハードルも高くなってしまうのは致し方ないところだと思います。


シビックタイプR(FL5)を走らせたあとの達成感と楽しさは格別

最後にシビックタイプRを運転してみて感じたことは、楽しく運転に集中できるということ。

これも6速MTだからこそ得られる感情だと思うのですが、何の変哲もない直線で周りの流れに合わせて走りながらも、ついつい左手と左足が動いてしまい、意味も無くシフトダウンして回転数を上げてはシフトアップ、またシフトダウンして回転数を上げてはシフトアップ…を繰り返すことにより、タイプRのVTECサウンドとシフトフィールを惜しみなく味わえますし、節度を持って一層周りの流れに注意して走ることができるんですね。

何とも表現が難しいですが、より自分自身の注意力と感性を研ぎ澄ますことができると云いますか…常に車内ではガチャガチャと操作して、体と脳を共に働かせている感覚になるため、走らせた後の達成感や爽快感、そして楽しさは、他のAT/CVTでは得られないと思うんです(DCTのスーパーカーなどはまた別ですが…)。

それだけシビックタイプRは、車体重量や足回りのカタさ、加速レスポンスといった論理的な部分で語れるものではなく、感性メインで語れるようなスポーツカーだと思うんです(おそらくホンダもドライバーの感性を重視するためにUltimate Sport 2.0、つまりは「本質と官能」に磨きをかけてきたのだと思われる)。

何とも中身の無い殴り書きのインプレッションになってしまい恐縮ですが、どちらも魅力的なスポーツカーでありながらも、タイプRは純粋に走りを楽しむことができ、フェアレディZは周りの注目を浴びながらも優雅に走るという印象(ヴィジュアル含め、フェアレディZはスーパーカー的な立ち位置になってるかも?)。

もちろん、どちらも購入して本当に良かったと思えますし全く後悔していないですから、オーナー目線での両車の良い所から気になるポイントまで、今後も細かくピックアップできればと思います。

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