なぜまとめてアプデされない?フルモデルチェンジ版・トヨタ新型プリウスのナビは変わらずポンコツなまま。一方でレクサス新型LX600/NX/ES/UXもOTAアップデートされたが…?
改めてトヨタのソフトウェア管理のいい加減さ・お粗末さには呆れしか出てこない
前回のブログにて、2023年7月27日にトヨタのフルモデルチェンジ版・新型シエンタ(Toyota New Sienta)/クラウンクロスオーバー(New Crown Crossover)/プリウス(New Prius)/カローラ(New Corolla)シリーズにOTAアップデートが配信されました。
アップデート内容については、関連記事にもある通りなのですが、今回のソフトウェア更新で驚きだったのは、車種によってアップデート内容が全く異なるということ。
確かに車種によってメーカーオプションのドラレコ有無はあるかと思われますが、その一方でディスプレイオーディオにて使用するオーディオソース画面や、ゲストアカウント時のマイセッティング、更には高速道路でのIC(インターチェンジ)/パーキングエリア(PA)/サービスエリア(SA)の各到着予想時刻が表示されないなど、共通してアップデートしなければならないところはたくさんあるはずなのに、なぜかトヨタはまとめてアップデートすることなく、そのアプデ内容もバラバラで一貫性がありません。
OTAアップデート後の不満に感じていたポイントは改善された?
まずは、2023年7月27日にシエンタ/クラウンクロスオーバー/カローラシリーズにてOTAアップデートされたという「オーディオソース画面の×(閉じる)ボタンの位置変更」ですが、これはドライバーから一番遠い左上から、一番近い右上に配置変更されたというもの。
なぜか新型プリウスでは、今回のアプデの対象に含まれておらず、上の画像の通り変わらずドライバーから一番遠い左上に配置されたまま。
仮にアプデされていたとしても、エージェントなどの別画面では「×(閉じる)」は左上のまま
もちろん、音声案内によるエージェント画面や、エージェント+での「いたわり案内」においても、ドライバーから一番遠い左上に配置されたままのため、この点の詰めの甘さ、そして一貫性の無さは「これが世界のトヨタの技術なのか?」と目を疑うほど。
プリウスの完成度が高いだけに、何度も口酸っぱく言ってしまって大変恐縮ではあるものの、ユーザーのことを全く考えないディスプレイオーディオのUI/UXの質の低さには驚かされるばかりです。
相変らず各IC/SA/PAの到着予想時刻は表示されないまま
そしてこちらも、相変わらず改善する気すらも見えない各IC/SA/PAの「到着予想時刻が表示されない」問題。
今回のOTAアップデートの対象となったシエンタやクラウンクロスオーバー、カローラはもちろんのこと、新型ノア(New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)でも表示される重要な機能であるにも関わらず、なぜ新型プリウスでは変わらず表示させないのかは疑問に思う所。
但しその一方で、目的地設定の他のルートに関しては、「推奨」「距離優先」「一般優先」「運転しやすい」「省エネ」「時間優先」と6項目が表示され、しかもサイレントでアップデートしているという謎。
他のルートが6項目表示されているのは、各IC/SA/PAの到着予想時刻が表示される新型ノア/ヴォクシーなどでも適用されているのに、なぜここまでプログラム内容を統一できないのかは疑問。
最新モデルのアルファード/ヴェルファイアはもっと酷い
なお参考までに、2023年6月21日に発表・発売された「トヨタ最新モデル」となる新型アルファード(Toyota New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア(New VELLFIRE)では、行先設定の他のルートが「推奨」「距離優先」「一般優先」と僅か3種類のみのポンコツ仕様となっているのはとても残念です。
おそらくこのバージョンだと、先程のIC/SA/PAの到着予想時刻も表示されないのではないかと予想されます。