16歳の子供がパパのトヨタGRスープラで暴走→「212km/h以上」で速度超過により捕まる→罰金16万円以上。オーストラリアではスーパーカーを運転するために「新たな免許」が必要に

(続き)何れ日本でも「スーパーカー専用の運転免許証」が必要になる?

続いて、南オーストラリア州にて「新しいスーパーカー免許を導入」し、危険運転に対する罰則を強化する考えを示しました。

オーストラリアカーメディアDriveの報道によると、ランボルギーニやフェラーリ、マクラーレン、ポルシェといった「超高性能車」を所有するドライバーは、特別な免許を取得する必要があり、トラクションコントロールなどの安全機能をオフにすることは認められず、危険運転に対する罰則も強化されると説明。

これは2023年8月より、南オーストラリア州のスーパーカーを運転しているドライバーやコレクターを対象に説明を進めているもので、2024年12月1日から免許を新たに取得する必要があり、オーストラリアの管轄区域は、新しい免許制度の採用と、危険な行為に対する罰則の強化を発表。


一体なぜこの免許制度が導入されたの?

そもそもなぜこのような規則が設けられるのか?ですが、この規則は2022年夏頃、ランボルギーニ・ウラカン(Lamborghini Huracan)を運転していた15歳の少年であるソフィア・ネイスミスさんの悲劇的な事故死を受けて提案されたもの。

ウラカンのようなスーパーカーなどを運転するドライバーは、「超高出力車両」(UHPV)の「Uライセンス」を取得する必要があり、その対象車は約200種類にも及ぶと云われています。

ちなみに南オーストラリア州が示す「超高出力車両」とは、車両総質量が4,500kg未満で、1,000kgあたりのパワーウェイトレシオが375psを超える車両を示していて、バスやオートバイはこの規則から除外されます。

参考までに、ランボルギーニ・ウラカンのパワーウェイトレシオは1,000kgあたり397psなのでUHPVの対象であり、BMW M3のパワーウェイトレシオは302psなのでUHPVの対象ではありません。

スーパーカー専用の免許を取得した場合、その罰則も極めて厳しい内容に

Uクラスのライセンスを取得したい場合は、2023年8月初旬時点で開発中のオンライントレーニングコースを受ける必要があり、このコースではUHPVのドライバーが、対象車両の取扱いに伴うリスクと、その共通の特徴を確実に認識できるようにすることを目指しています。

さらに、UHPVのドライバーは、ABSやトラクションコントロール、スタビリティコントロールなどの安全機能をオンにしておくことが求められるのですが、これを公道でスイッチオフにすると、最大5,000オーストラリアドル(日本円に換算して約47万円)の罰金が科される可能性があるとのこと。

最後に南オーストラリア州では、死亡事故を起こしたドライバーに対する罰則を強化していて、これにより、車両の不注意な使用により死亡または重傷を負わせた場合は、中級の起訴対象犯罪となり「どの車両」に基づく基本料金の最高刑罰が「12か月」→「5年」に引き上げられるとのこと。

違反内容が更に悪化した場合(例えば、運転席にアルコールや薬物が存在するなど)、懲役は最長7年、最低3年間の免許取消しとなる可能性があります。

1ページ目:トヨタGRスープラを運転していた16歳の子供が、212km/hという以上な速度で走行し捕まる!

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Reference:Twitter, motor1.com, CARSCOOPS