トヨタがJMS向けコンセプトカー発表!新型ランドクルーザーのピュアEV版”Se”やピュアEVピップアップトラック”EPU”、そしてランドホッパーの正体も明らかに

(続き)トヨタが発表したジャパンモビリティショー2023向けの出展概要を見ていこう

引き続き、トヨタが発表したジャパンモビリティショー2023向けの出展概要を見ていきましょう。

③ランドホッパーコンセプト

続いては、自動車ではなく前2輪・後ろ1輪の計3輪タイプとなる電動パーソナルモビリティコンセプト。

トヨタは以前、「LAND HOPPER」という商標を出願し、このモデル名がランドクルーザーミニなのではないか?と話題になりましたが、実際には、改正道路交通法における特定小型原動機付自転車をイメージしているとのこと。

ボディサイズは、全長1,355mm×全幅600mm×全高930mm、ホイールベース1,020mm、乗車定員1名と、先程のランドクルーザーSeやEPUに比べると超絶コンパクト。

トヨタは本モデルについて、以下のようにコメントしています。

◇新しい移動の価値観を享受できる前2輪とした3輪タイプ電動パーソナルモビリティコンセプト。折りたたみを可能とし、スペースに制約のあるクルマのトランクにも収納可能。クルマとの組み合わせで、旅先でのツーリングなど移動の楽しみが拡大

◇免許を持っていない方々(16歳以上)でも運転可能*。免許返納後などお客様のライフステージに合わせたモビリティとして利用者の行動範囲を広げ自立を支援

◇低いシート高により足つき良く乗り降りしやすいコンパクトなボディサイズ。取り回しの良さに加え、チェーンやバネで機械的につなげた左右の前輪を上下させる特徴的なリーン機構の採用により、クルマや自転車とは全く別次元の一体感のある爽快な走りを実感


④JUUコンセプト

続いては、電動車いすタイプのコンセプトカーとなるJUUコンセプト。

「どこでも自由に一人で移動できる」をコンセプトに作られたモデルで、オンロードやオフロードでの走破性の高さに加え、安定した乗り心地と力強い電動力を実現しているとのこと。

なおボディサイズは、全長1,110mm×全幅680mm×全高1,040mmと意外に大きめ?

トヨタは、本モデルについて以下のようにコメントしています。

◇「どこでも自由に一人で移動できる」をコンセプトに、走破性とデザイン性を備えた電動車いすタイプの新たなコンセプトモビリティ。電動車いす(車いす)では移動が困難な場所でも自由に移動できることで、より利用者の行動範囲を拡張

◇電動車いす(車いす)での移動を常とする身体の不自由な方の外出や雇用の機会を増やし自立を支援

◇階段の昇降時には、左右2つの大きな駆動輪(主輪)で段差を乗り越えるとともに、背もたれ後方に格納されたフリッパーが倒れ車いす本体の傾きを抑制し安定した移動をサポート。自動制御で最適な姿勢を維持し、最大16センチの階段を昇降可能

◇駆動系にはクルマで使われているモーターを採用。車載部品を採用することで、高品質かつ高い信頼性を追求

◇将来、ユーザーがJUUからクルマに乗り換えた後、JUUは自立走行にてバックドアまで安全に移動しそのまま車内へ乗り込むとともに、降車時には運転席まで移動する先進の機能も検討中

⑤スペースモビリティ(プロトタイプ)

続いては、スペースモビリティコンセプト(プロトタイプ)。

本モデルは、その名にある通り「宇宙空間」での走行を想定したバギーカーで、過去にトヨタが発表したルナクルーザーの派生版といったところでしょうか。

ボディサイズは、全長3,460mm×全幅2,175mm×全高1,865mm、乗車定員2名、最大登坂角度は25度となっています。

なおトヨタは、本モデルについて以下のようにコメントしています。

◇宇宙空間、月で活躍できるモビリティを想定し、特に走行系技術を開発推進する為の実験車両。モーター4個、ステアリング4個を各輪に装着し、地上にはない、荒れた過酷な環境でも安全安心に走行するための仕様を開発中

◇電気で走る、高い走破性を持ち、例えば50センチ程度の岩であれば乗り越えて走破し、25°の急な坂を上ることも可能。このプロトタイプで磨き上げた技術を、ルナクルーザー等のスペースモビリティに活用して行く

⑥NEO Steer(ネオステア)コンセプト

そして最後は、NEO Steerコンセプト。

車全体というよりも、車内のコックピットに焦点を当てたコンセプトモデル。

バイクハンドルをベースに、アクセルやブレーキといった足もとの操作系を全てハンドルに集約をさせたユニークなコックピットで、足の不自由な方でも操作できるところが大きなポイントになっています。

なおNEO Steerコンセプトについて、トヨタは以下のようにコメントしています。

◇バイクハンドルをベースに、アクセル、ブレーキといった足元の操作系をステアリングホイールに集約した新時代のコックピット・コンセプト

◇異形ステリングホイールによる広く開けた視界、ペダルレスによる広い足元空間がドライビングポジションの自由度やスムースな乗降性を実現。もっとクルマが愛される存在となり、すべての人に移動の喜びとワクドキを提供。また、下肢が不自由な方も両手で安心かつ直感的な運転が可能

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Reference:Toyota